• 2025年1月27日
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芝国際中学校・高等学校インタビュー特集

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注目ポイント!

世界基準の学び × 確かな学力
芝国際中学校では何事にも生徒が主体となって取り組む環境が整っている。この先の人生をより豊かなものにするために、自ら道を切り開く方法を6年間通して学んで行く。

インタビュー

~川上先生にインタビューしました!~

川上先生にインタビュー

本日は芝国際中学校にお邪魔しています。今日は川上先生にたくさんお話を聞いていきたいと思います。

川上先生よろしくお願いします。

まず初めに先生のお立場などを聞いてもよろしいでしょうか?

川上先生入試広報部長を務めています。教科は社会科です。

国際クラスが設置されていますが、本科の生徒さんとの違いはありますか?

川上先生帰国生が半分程度で、国内生もインターナショナルスクール出身の生徒が多いですね。みんな日本の統一された教育を受けていないので、私たちが思うスタンダードな共通理解が通用しないところもあります。

何人くらいの生徒がいるんでしょうか?

川上先生現在は33名在籍しています。全員バラバラの価値観を持っているので、とにかく「なんでそうしなければいけないのか」ということから理解ができないことがある。そのクラスを一つにするというのはなかなか大変ですね。

価値観が違う生徒たちをどうやって一つにまとめているんでしょうか?

川上先生魔法はないので、一つひとつ対話をするしかないですね。

対話って大事ですよね。

川上先生そうですね。初めの頃は、「掃除をなぜやらなければいけないのか」というところからでしたね。海外の学校環境しか知らない子は、学校の掃除は用務員さんがやるものであって、自分たちが掃除をする理由がわからないという感覚なんです。

なるほど。自分の仕事じゃないからやらないものだ、ということですね。

川上先生そうなんです。それが普通なので、別にサボるというわけじゃなく、普通に帰ってしまう。それについて指摘すれば、「え?なんで?」という反応を示す子もいます。規則や罰則で育てあげるのは嫌なので、一つひとつ対話しながらまとめています。

どんな対話を生徒にしているんでしょうか?

川上先生別に掃除をすること自体が目的ではないんだよと言っています。どんな国から帰ってこようが、普通に教室があって、クラスメイトがいる、勉強する教材があって、日中勉強に充てられる時間があることが、世界のスタンダードですか?という話をするんです。それができない子もいるわけで、今がどれだけ恵まれているかというのを理解してもらいたい。であれば、せめて身の回りの物くらいは自分たちで整えませんか?とずっと生徒と話していますね。

今のお話、私にはすごく腑に落ちますし、掃除をしたほうがいいという気持ちにさせられますね。

川上先生でも、まだ理解ができないという子もいるんですよね。だから根気強く言い聞かせながらやっています。でも理解して、うまく回り出すとすごくいい雰囲気になる。それが少しずつではありますが見えてきているのが成長かなと思います。

自分でちゃんと落とし込んで行動に移すことが、その子たちの価値観なんだろうなと思います。日本人は協調性を重んじる文化があるので、その違いなのかなと。

川上先生だから見ていて本当に面白いです。海外の学校にいたためか、自分が主張しなければ存在が消えてしまう感覚があるのか、とにかく主張が激しいこともあります。

自分の一本芯が通ったものを包み隠さず出せるというのは利点だと思います。

川上先生一つひとつ何か落とし込みながら試行錯誤をしている生徒のを見ていると、果てしない可能性を感じます。その可能性をどうやって大人がもっと引き出していけばいいのか。一方的な正義を押し付けて可能性の芽を摘んでしまわないようにしていきたいです。

先生方も試行錯誤しながら生徒と向き合っていることがお話の端々から窺えました。

~芝国際中学校の注目ポイント~

~正解のない問いへの最適解の構築を目指す~

ここからは御校の注目ポイントについてお伺いできればと思います。

川上先生本校は2023年開校の学校です。ただ、1903年に開校した、学校法人東京女学園という学校が母体で120年以上の歴史があります。

120年とはまた歴史が深いですね。

川上先生当時は日清戦争と日露戦争の狭間で、戦争に男性が行かなければならない。そうなると女性も社会で働かなければ世の中が回らない。経済的にも女性が自立しなければいけない状況が生まれたんです。そんな中で性別の枠を超え、社会に貢献できる女性を育てることをミッションとしていました。

当時としてはかなり珍しい学校だったんではないでしょうか。

川上先生そうですね。当時、女子教育の先駆的存在であったと思います。ただ、120年経って時代も変わっている。教育も時代に即したものでなければ、学校の責務が果たせません。そして、本校も120周年期に芝国際を立ち上げました。

そうなんですね、

川上先生リニューアルというよりは、新規開校に近いレベルだと思います。共学化、カリキュラム全面変更、校舎建替、校名変更となりました。120年前は男女の壁と超えるミッションを背負っていましたが、芝国際は、国境を越える、既成概念の壁を超える、人と人の価値観や心の壁を越えることのできる人を育てる学校でありたいと思っています。芝国際の卒業生には【社会と未来に貢献できる人】になって貰いたいと思っています。

社会と未来に貢献できる人になる。素敵な言葉ですね。芝国際の教育について、具体的に教えてもらえますか?

川上先生本校が大切にしていることは、目の前の一人ひとりの【生徒の幸せ】です。目の前の子が大人になった時に、幸せを実感しながら生きていくために、この6年間でどんな力を身につけるか。それを重視して”世界基準の教育“として、対話形式の授業やSTEAM教育、アントレナーシップを重視しているという特徴があります。

対話形式での授業というのはとても珍しい教育方法に感じますね。

川上先生今までの日本が得意としていた教育は、正解が見えている課題への処理能力が他者よりも早くて正確であるというような能力を磨きあげるという面では一定の評価を得てきたと思います。ですが、今後はその能力だけではなく、今問題になっている課題を自分で発見する能力が必要になってくると感じています。そして、まだ一つの正解が定まっていない課題に対しての最適解を構築する力を身につけてほしい。そのために対話形式重視、STEAMの部分を重視しています。

そうなんですね。

川上先生ただ、この最適解の精度を上げようとすると、どうしても正確な知識のインプットも外せません。

そうですね。「これが自分の答えです!」と言っても、それが正確な知識に基づいていないと、とんちんかんな答えになってしまいますよね。

川上先生その通りです。ゆえに、正確な知識のインプット、学習の面もご本人任せや学習塾さん任せにしない。きちんと学校で面倒を見るという学習支援もしています。先ほどお伝えした、対話形式やSTEAMと、学習支援を掛け合わせた教育を進めているというのが芝国際の特徴になります。

~最大の特徴_生徒と創る学校とは~

川上先生あともう一つ、本校の最大の特徴についてお話させていただきたいと思います。

最大の特徴ですか?

川上先生はい。本校の一番の土台の部分として全てが関わってくるのですが、本校では【生徒と創る学校】というのが基礎となっています。校則や学校のあり方など、全て生徒と一緒に考えているんです。

そうなんですね。例えばどのように意見を集約しているんでしょうか?

川上先生校則の変更とかについては生徒が提案をしてくるんですが、教員の会議にも乗り込んできます。

乗り込んでくる!?

川上先生要はプレゼンをしにくるんです。

びっくりしました。プレゼンをしに会議に来るんですね。

川上先生そうなんです。かなり理論的な説明をするんです。この前は『生成AIと教育』というタイトルで勉強会を生徒が提案してきました。外部の講師をお招きして、生成AIについての今後の展望などについてお話しいただいたことを一緒に聞いて、その後「教育にどう活かしていくかを議論しよう!」という会が生徒主体で実施されました。

その提案はどこから出てきたんでしょうか?

川上先生本当に興味のある生徒からです。

今はAIの時代と言われていますが、私だったらAIを使って教育に移すというよりも、どうやって遊べるかというのを考えてしまいますね。それを教育に結び付けられるというのが素晴らしいなと思いますね。

川上先生そうですね。学校行事も生徒主体で、文化祭や体育祭も生徒が運営しています。

それも全部生徒さんが主体でやっているんですね。

川上先生例えば、文化祭で招待者の入館を管理するQRコードを生徒がプログラミングから行って発行するということもしていました。

何百人もいる文化祭の来場者の管理を1から作ったんですか?

川上先生やっていましたね。体育祭も外部の体育館を予約しに行ったり、配送の手配も自分たちで全部やりますし。

すごいですね。

川上先生あとは、騎馬戦なんですが。今って騎馬戦ってどの学校も危なくてやってないんですよね。

確かに見ないですね。

川上先生でも生徒たちはやりたくてしょうがないので、今でもまだ騎馬戦をやっている学校にアポを取って見学に行って、安全対策などを全部調べ上げてきたんです。

騎馬戦に安全対策なんてものがあるんですか?私の時代では考えれない…。

川上先生あるんですよ。万が一倒れた時の補助をする体制などを、生徒が練り上げて企画書で提案してくるんです。「この形でやるからやらせて!」というような感じでね。

本当にやりたいという熱意が感じられますね。

川上先生そうなんです。元々、やりたいことを見つけて、それを楽しむ能力というのはとにかく長けていると思いますが、『やりたいことをやるためにしなければならないこと』そういうところも、この2年弱で良く考えてくれたと思います。その一個一個の経験から多くのことを学んでいってくれていると思いますね。

学校でしか経験できない学びというのが詰まっていると感じました。

~将来の職を考える_アントレナーシップ教育~

特徴の中にアントレナーシップのお話もありましたね。

川上先生アントレナーシップは、もうよく言われていますが、今の子供たちが大人になった時になくなる仕事がたくさんあるという部分ですね。将来を見越した時、「これは大丈夫だろう」という仕事を手にしたとしても、その仕事が一生涯あり続ける保障が誰にもできない時代です。

確かにそうですね。今後の職種は何が残って、何がなくなっていくか。本当に予想の範疇でしかないですね。

川上先生だから、何かあった時には自分で仕事を生み出せる、立ち上げられるようになって卒業してほしい。会社が倒れたから自分の人生も倒れてしまう。何の喜びも感じないで食べるだけに一生仕事を続けるなど、そういうことになって欲しくないというところで、アントレナーシップというものを入れています。

やはり起業を前提にカリキュラムがあるということになるんでしょうか?

川上先生突然全員に起業しなさいとか、中1からマーケティングを意識しなさいということではないですよ。それよりも、誰かと何かを作り上げるというのはどういうことなのか。そういうところからスタートしていくという感じです。

まずは人と分かち合うことの大切さを経験させるんですね。

川上先生その中で申し上げておきたいのが、やはり人と何かをする時には、否定を絶対にして欲しくないというのが本校の考え方です。

大事な教えだと思います。

川上先生自分と真逆の意見が提示されても、その相手からすればこちらの意見が真逆なんだということを認識して貰いたい。相手の立場を尊重することで初めて自分の発言権や居場所が生まれるということも理解してもらうために行っています。

中学校で取り組んできたアントレナーシップが、高校に上がった時にどのように活かされていくんでしょうか?

川上先生高校生になるとマーケティングの授業が入ってきたり、外部の企業や、新規事業を立ち上げた方々とディスカッションをする機会を設けています。この前の文化祭の時には、新しい事業プランのプレゼンを多くの方の前で披露する機会もいただけました。

すごく貴重な機会ですね。

川上先生そうですね。商工会議所の方や、新しく投資を考えてくれる方などをお招きして、プレゼンをさせていただきました。その中には名刺交換をした子もいますので、この先何かしら繋がってくる子もいるのではないかと感じています。

高校生にしてコネクションが築けているのが素晴らしいと思います。

川上先生そうですね。こういうことを通じて、何かあった時には自分で会社を立ち上げることができる知識やマインドを身につけること。また、そのために世の中で何が必要とされているのかにアンテナを張るということを、この6年間で身につけて大学に進学してほしいという想いですね。

~科学的根拠を身につける_STEAM教育とは?~

川上先生もう一つの柱の中にSTEAM教育というのがあります。いわゆる、理系教育の部分を重視するものになっています。

これにはどんな思いが込められているんでしょうか?

川上先生今後、どんな分野で活躍するにしてもこれまで日本人が大事にして来た阿吽の呼吸とか、慮るといったような感覚が通用しなくなる場面が多くなると思っています。ですので、理系・文系などと言わずに、きちんとデータや科学的な根拠に基づいた理論構築ができるようになって貰いたいと思います。そのために、STEAM教育を通して、どれだけ理系の分野の探究心に火をつけることができるかというのに力を入れています。

それを行なってきて何か印象的なエピソードなどはありますか?

川上先生成層圏まで観測機をバルーンで飛ばし、それを回収してくるという実験を2年連続で行ないました。

それも生徒さん主催になるんでしょうか?

川上先生そうです。地球が丸く映るところまでしっかりと飛ばしているんですが、1回飛ばすだけで結構お金がかかるんですよ。

成層圏まで飛ばして、それを写真で観測するとなると、私なんかでは想像がつかないほどの費用と労力がいるのではないかと思います。

川上先生それで、話が頓挫しそうになった時に、生徒たちがここで諦めるか、諦めないかということを思った時に、「どうしたらできるのか?」ということを考え始めたんです。

0か100かのところに、もう一つ可能性を模索したんですね。

川上先生それで、九州の製菓会社さんとタイアップさせていただいて、その広告費で費用を捻出したんです。観測機にアイスの模型を摘んで、宣伝用の写真も撮る。そのおかげで無事にバルーンを飛ばすことができました。

それを提案したのは先生方なんでしょうか?

川上先生いいえ。初年度はともに考えました。しかし、今年は生徒たちが主体的にご近所の会社さんに話をして資金を調達してきたんです。

ここも生徒が動いて資金を調達したんですか?ということは、プレゼンや交渉まで行なってきたと!?

川上先生そうです。「御社にはこういうメリットがあります!」というプレゼンをしてきたんですよ。

企業さんもびっくりじゃないですか。近所にある学校の生徒が突然来てプレゼンをしていくって…。

川上先生そう思います。

でも、若いパワーに感化されたというのもあるんじゃないでしょうか。

川上先生それももちろんあるかと思います。

御校の生徒は、何事に対しても一歩の踏み出し方が他の中学生よりも前のめりだなって感じますね。がんがん突っ込んで行ってしまうのに、きちんと成果を持って帰ってくるのがすごいですよね。

川上先生ありがとうございます。

では、来年もまたどこかに生徒さんが掛け合って何か大きなことをやってくれそうですね。

川上先生そうですね。そのパワーはあるんじゃないかなと思っています。

~他校より多い_海外の語学研修~

語学を活かしたプログラムなどはあるんでしょうか?

川上先生他の学校よりも海外研修の数が多いんじゃないかなと思います。中学校主体のものも多くありまして、マレーシアやオーストラリアでのサマーキャンプです。夏休み中なので、各国から中高生が集まってきます。

楽しそうですね!

川上先生あとはセブ島の語学研修とか。

セブ島は英語の缶詰にされると私も聞いたことがあります。

川上先生そうなんです。ですが、授業がない日はスラムと呼ばれるところで環境美化の仕事を入れたりしています。なので、色々と心揺さぶられるものがあるんじゃないかなと思いますね。

初めて親元を離れて、日本では到底体験できないことを経験してくる。今後の人生観を変えるような出来事もあるのではないでしょうか。

川上先生高校生になると、大学に行って授業を受けてくるものも多いんです。今年はスタンフォード大学に行ったりもしました。あとはトロント大学、ブリティッシュコロンビア大学などにも授業を受けてきます。

高校生になってもとても充実したプログラムが用意されているんですね。

川上先生そうなんです。少し期間が長いものだと、オーストラリアやニュージーランドで3ヶ月間、現地の高校で一緒に授業を受けてくるというのもあります。ですので、結構充実していると思いますね。

英語に困らない生徒さんが多いですから、初めて親元を離れて異国に研修に行っても苦にならないんだろうなと想像しています。

川上先生そうですね。レベル感はだいぶ幅広く揃えています。国際アドバンスクラスの生徒だけではなく、本科の生徒…いわゆる、英語0ベースで入学して来た子たちもチャレンジしていけるようにプログラムされています。

どんなレベルの生徒でもチャレンジができる環境が整っているんですね!

~どういった生徒が芝国際中学校には合っている?~

どういった生徒が芝国際中学校には合っている? width=

注目ポイントについてお伺いできましたが、ここからは基本的なお話をお聞かせいただきたいと思います。そもそものお話ですが、どんな生徒が御校に合っているのでしょうか?

川上先生向いている、向いていないというのはないですね。というのも、いろんな生徒に来てほしいと思っています。何か苦手なものがあってもいいですし、逆に主張が激しくてもいい。色々な生徒が集まること自体が色々な価値観というものに触れることができると思います。だから、どんな方でも歓迎というところですね。

お話を聞いていても、バラエティ豊かな生徒さんが多いという印象です。でもその中で、素直さや誰かのためという気持ちがある生徒さんが多いのかなと感じます。

川上先生そうですね。誰かと協力する姿勢であったり、感謝の気持ちは持ち続けて貰いたいです。

~学習面のサポートについて~

次に授業面のサポートについてお伺いします。

川上先生授業自体は先ほどの対話形式の授業を重視しています。大学試験も意識しながら、大人になった時に自分の力をどれだけ出し切ることができるかというところに重きを置いています。

先ほどもお話いただいていた部分ですね。

川上先生はい。ただ、対話形式ばかりやっているわけではなく、バランス良く講義形式ももちろん入ってきます。併せて学習の管理については、毎朝、曜日毎にチェックテストを受けてもらいます。端末で管理していますので、これまでやって来たところの抜け漏れがないかというのがすぐにわかるようになっています。

なるほど。記録が残るということは、生徒一人ひとりに合った学習ができるということなんですね。

川上先生はい。個別で最適化されて宿題が出るように設定されています。それをきちんと理解できているかを翌日にもう一度解いてもらう。それをずっと繰り返していって定着をさせていきます。

ただ解いて終わりではなく、理解ができるまでやれるのは嬉しいですね。

川上先生あとは希望者のみですが、放課後に学校内に塾を用意しています。中学生は6時まで、高校生は8時までコマが組まれているんです。

学校内に塾があるんですね。雰囲気的には集団塾といったイメージでしょうか?

川上先生そうですね。集団授業ですが、チューターも使えるようになっていますので、コマのない日はいつでも質問し放題になっています。

わからないところをすぐに質問できる環境というのは嬉しいですね!

川上先生学力もついてきていると思いますが、特にGTECという英語の検定でスコアが伸びています。

これはどういった検定なのでしょうか?

川上先生1280点満点の検定になりますが、東大や難関国公立に受かる子が1000点超えたくらいのレベルになるという検定になります。昨年、これで5人に1人が1000点以上を取ることができたんです。

すごいですね。さすが、英語のレベルが高い!

川上先生やはり国際の子が多くいたのでその子たちを中心に点数が取れているというのはありました。ですが、それが1年経った時には3人に1人になっていたので、本科の子たちも英語を頑張ってくれたという成果が見えた瞬間でしたね。

御校のプログラムがしっかりとされていたというのも大きいと感じます!

川上先生ありがとうございます。先ほどから出ている、国際アドバンスクラスですが、このクラスは、担任が外国人なので、クラス運営全体が英語になります。授業も英語以外に数学、理科、社会…社会(日本史以外の部分)を外国人教員が担当して英語で授業を行っています。インターナショナルスクールに近い環境かと思います。これもかなり本校ならではの、特徴的な部分と言えますね。

毎年1学年に1クラス、国際アドバンスクラスが設けられるというイメージでしょうか?

川上先生そうです。だからこれからもどんどん増えていく予定です。

楽しみですね!

~自習室のサポートについて~

次に自習室のサポートについて教えてください。

川上先生自習室というように区切って専用の部屋を用意しているわけではないんです。教室を区切って自習をするための部屋を管理しています。だから自習室があるといえばあるというのが回答になります。

教室を解放しているということなんですね。

川上先生はい。自習スペースはありまして、中学生は6時、高校生は8時まで自習できるスペースを確保しています。チューターも自習室にいますので、その方々が管理をしてくれています。

~カウンセリングのサポートについて~

次にカウンセリングのサポートについて教えてください。

川上先生カウンセラーが3人、入れ替わりで来ています。男性と女性、それから英語ができる人。

英語ができるカウンセラーもいらっしゃるんですね。

川上先生英語でないと自分の思いをスラスラと言えない子もいますので、カウンセラーもそれに合わせて来てもらっています。

どんな子にも対応できるようになっているんですね。英語で対応するサポート体制は初めて聞きましたので、御校ならではと感じました。

~学校への通いやすさは?~

次に学校への通いやすさについて教えてもらえますでしょうか。本日私も駅から歩いて来ましたが、正直駅から近くて通いやすいなと感じました。

川上先生田町駅も三田駅もすぐ近くで、夜もオフィス街でサラリーマンがいっぱいいます。生徒が帰る夜8時くらいも人が歩いている場所になります。真っ暗な人気のない住宅街をとぼとぼ帰るということはないので、安全面でもかなりいいのではないかと思います。

そうですよね。オフィス街で人通りが全くないわけではないし、車通りも激しくない。しかも、駅から2分!通いやすいなと思います。

入試についてもお伺いしてみました!

~芝国際中学校に合格するためにどんな準備をすればいいの?~

入試についても詳しくお聞きしたいと思います。

川上先生本校の入試問題はいわゆる中学受験用のテキストをこなしていただくと、その延長線上で解けるような問題になっています。

そうなんですね。

川上先生本当に受験に向けて、地道にやってくださいというような感じですね。ただ、グラフや表を読み取るなどの問題はどの教科にも入ってきます。なので、そういったところが苦手であれば克服してもらうといいかなと思います。

なるほど。どの教科にもグラフや表などのもんだいが 入ってくるんでしょうか?

川上先生国語以外は入ってくると思いますね。算数は元より、社会なら地図などの可能性もありますし、雨温図なども出るかもしれませんしね。

そうなんですね。ちなみに入試の問題は2科や4科になりますでしょうか?

川上先生スケジュールからお伝えすると、2月1日の午前と午後に試験があります。あとは、2日、3日、5日と全部午後の試験となります。1日の午前入試に関しては4科入試で、その他の午後入試に関しては全部2科入試になります。

そうなんですね。

川上先生それで、国際アドバンスを受けるという場合は、1日の午前と3日の午前のみの実施で、こちらは、国語、算数、英語の3科目になります。

国際アドバンス入試は何か特徴的な入試方法はあるんでしょうか?

川上先生国際アドバンスの英語に関しては【点数保証】というものがあります。英検2級、もしくはCEFR B1で100点満点のうち80点保証になります。準1級以上でCEFR B2で100点満点保証になります。

手厚い保障ですね!事前に国際アドバンスを受けたいという人にとっては、英検を取っておいたほうがいいということですね!

川上先生そうですね。あとは帰国生入試も行なっています。これは少し早めで11月と12月に行なっていますので、海外在住していた方はこちらにもチャレンジしてもらえればと思います。

~受験生の保護者はどんな準備をしたらいいの?~

ここまで受験生に向けてのお話をお伺いして来ましたが、保護者の方が受験までに準備したり、お子様にどのように向き合ったらいいのかをお聞きしてもいいでしょうか。

川上先生そうですね。広報からお伝えできることとしては、大変だと思いますが、普段通りでいてくださいということですね。中学受験を通して一緒にご家庭で一つのことを積み重ねてきた行くこと自体が価値のあるものではなかいかと思っています。

~受験生へ向けてのメッセージ~

最後に受験生へのメッセージをお願い出来ますでしょうか。

川上先生今まで受験生として、何年間も受験勉強をして来た努力の積み重ねを信じて、試験に臨んでください。

学校の特色

授業

芝国際中学校の授業

学校行事

プログラム作りや行き先など、全てが生徒主体となり学校行事を執り行う
芝国際中学校の学校行事

芝国際中学校の学校行事は、文化祭・体育祭・修学旅行に到るまで、すべて生徒主体でプログラムが決まっていく。修学旅行も生徒自身がプレゼンをして行き先を決めるなど、ユニークな取り組みがされている。学校行事に到るまで生徒の「やりたい!」という意欲のプレゼン力が求められる。

部活動

生徒が主体的に立ち上げる部活動。同好会にはユニークな活動があるのも芝国際ならでは!

部活動についても川上先生にお伺いしてみました!

御校の部活動についても教えてください!

川上先生部活動の種類に関しては、これも生徒主体で立ち上げて運営までしているのが特徴となります。

顧問の先生は各部にいるんですか?

川上先生そうですね。本校はこれから人数も増えてきているので、今後は闇雲に立ち上げられるかは難しい部分があります。でも、場所の確保、人数の確保、顧問も確保できれば、生徒総会に承認されて校長の許可をもらえれば部が立ち上がります。

現在ある部活動も生徒が主体となって立ち上げたものなんですね。

川上先生そうなんです。でも中には人数が足りなくて消滅していくものもあると思うので、新しく立ち上げるのであればそこに入り込む隙はあるかとは思います。

なるほど。生徒がやりたいことがあればすぐに立ち上げることができるんですね。

川上先生そうですね。

~インタビューを終えて~

生徒と創る学校。よりみんなが幸せになるためにはどうしたらいいのか?
芝国際中学校が大切にしている言葉の中には、それを上回るだけの熱量を持った生徒が集まり、より良い学校を作り上げている。
そんな生徒を見守る川上先生のお話からは、文化や価値観を超えて生徒の可能性を見守る温かさを感じました。

基本情報

住所〒108-0014東京都港区芝4-1-30
電話番号03-3451-0912
FAX03-3451-0902
公式HPhttps://www.shiba-kokusai.ed.jp/

アクセスマップ

交通アクセス

■田町駅/JR山手線・京浜東北線/徒歩5分
■三田駅/都営浅草線・三田線/徒歩2分
■赤羽橋駅/都営大江戸線/徒歩10分

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