青山学院中等部の科目別受験対策。国語・算数・理科・社会の勉強法

青山学院中等部の科目別受験対策。国語・算数・理科・社会の勉強法

青山学院中等部はキリスト教に基づく人格教育を行う男女共学校です。その名のとおり、青山学院大学の附属校で、六年間の中高一貫教育を実施しています。この記事では青山学院中等部の国語・算数・理科・社会の勉強法について紹介します。

そもそも青山学院中等部ってどんな学校?

そもそも青山学院中等部ってどんな学校?

青山学院中等部は青山学院大学の附属校として、その名をよく知られています。1947(昭和22)年、第二次世界大戦後の教育改革において、男女共学の中学校として設立されました。

キリスト教に基づいた人格教育を行っている学校であり、週一時間の聖書の授業があります。青山学院中等部において学ぶことは、自分に与えられた才能を探し、磨くことを意味し、幅広い視野を持った人間の育成を目指しています。

国際交流も大切にしていて、学校として交流プログラムを用意している国は、オーストラリア、韓国、フィリピンなどです。また、東京韓国学校との交流会も開催しています。今後は中国の中学校との交流も行っていく予定です。いろいろな国の人々や文化を知る機会を重視し、隣人とともに生きていくための価値観を育める学校といえるでしょう。

私学らしく、バスケットコート二面分のアリーナや屋内プール、プレイルームやコンピュータ室、メディアスペースなど学校生活を快適なものとする設備が整っています。また、生徒のケアにも力を入れていて、保健室とは別にカウンセリング室もあります。専門のカウンセラーによる相談を毎日受けられる環境です。

青山学院中等部の入試概要

青山学院中等部の入試概要

青山学院中等部の入試について見ていきましょう。

2023年度の倍率

2023年度は男子の受験者362名に対し合格者111名で実質倍率は約3.3倍、女子の受験者481名に対し合格者86名で実質倍率が約5.6倍。補欠者は男女とも各10名で男子の合格最低点は169点、女子の合格最低点は186点でした。四谷大塚の偏差値によると、男子58女子64が目安です。

2024年度の入試

2024年度の入試は2024年2月2日に予定されています。男女合わせて約140名を募集していて、出願期間は2024年1月10日(水)10:00から30日(火)12:00まで。インターネットのみの受付です。国語・算数・理科・社会の四科目で面接はありません。検定料は3万円に設定されています。合格発表および入学手続きは2月3日です。

青山学院中等部における国語・算数・理科・社会の出題傾向

青山学院中等部における国語・算数・理科・社会の出題傾向

青山学院中等部における出題傾向を紹介します。

国語は平易だが文章量が多い

国語の試験時間は50分で配点は100点、大問は五つです。2023年度は大問一で漢字の書き取り、大問二は詩、大問三は論説文、大問四・五はそれぞれ物語文でした。つまり、詩も含めると、読解文が四つも出題されている大ボリュームです。さすがにこの数の読解文は難関校の中でも際立っています。

一方で、問題自体は平易でひっかけ問題もあまりありません。処理速度は求められますが、難しくないです。選択問題と抜き出しが多いので、記述問題が苦手な人にとっても対策がしやすい学校といえます。漢字や知識問題もごく一般的な問題ばかりです。

算数は多くの分野からの出題

算数の試験時間は50分で配点は100点、大問の数は多く、14まであります。中学受験の算数で、ここまで大問が多い構成はなかなか見ません。つまり、青山学院中等部の算数は、多岐にわたる分野から出題されるということです。

問題の種類が多いので得点につながる問題を選べるかどうかの判断力が求められます。難易度は前半に基本的な問題が固まっていて、後半はいろんな難易度の問題が混在しています。後半の問題の取捨選択が重要です。頻出単元としては図形や食塩水、規則性、水槽算などが挙げられます。図形を折るタイプの問題が毎年出るのも特徴です。

理科は基本的な知識問題や計算問題が多い

理科の試験時間は25分で配点は50点、大問は五つ程度です。大問一は小問集合で、大問二からは分野別の出題となります。難易度はそこまで難しくなく、基本的な知識問題や計算問題が出題されます。

一方で、テキストを隅々まで覚えないと解けない知識問題や、一ひねりある計算問題も出るので注意が必要です。基本を固めた上でどこまで応用が解けるかが問われます。25分で大問五つを解くとなると、ひとつの大問にかけられる時間は約五分です。そうすると、小問一問あたりは1分もないため、手際よく解いていかないと終わりません

社会は時事の知識が問われる

社会の試験時間は25分で配点は50点、大問は五つ程度です。2023年度は大問一と二が地理、大問三と四が歴史、大問五が公民と時事でした。なお、2022年度の大問は六つで、大問一が地理で小問多め、大問二と三と四が歴史、大問五と六が公民と時事だったので年度によって構成は変わってきます

2022年度は大問の数だけで比べると歴史の占める割合が圧倒的ですが、小問の数を見ると大問一のみの地理ともそんなに差はありません。なお、例年時事問題はやや難しめです。

ポイント
  • 国語と算数は問題のボリュームが多く時間内に解ききるのは難しい
  • 理科では計算、社会では時事でやや難しい問題が出る

青山学院中等部に合格したい。どんな勉強が効果的?

青山学院中等部に合格したい。どんな勉強が効果的?

青山学院中等部に合格するためにはどういう勉強をするべきなのでしょうか。科目別に見ていきましょう。

国語の勉強法

国語にはどう取り組めばよいのでしょうか。

国語は幅広いジャンルに対応できるように

読解文の問題数が多く、さまざまなジャンルから出題されるため、対応できるようにしておく必要があります。論説文や物語文の演習問題は日頃から解いていても、は疎かにしている人も多いでしょう。すべて解き慣れておきましょう。

速度が追い付かないと大きな失点に

読解文の難易度が平易とはいえ、とにかく問題数が多いので、過去問をやり込んでスピードに慣れておきましょう。字数で言うと14,000字ぐらいは覚悟しなければならないので、速読ができなければ太刀打ちできません。急ぎ過ぎて焦って失点する可能性もあります。イメージトレーニングをしておいてください。

漢字は基本平易。ただし難しいものも

過去問を見ればわかるとおり、漢字はごくごく基本的な書き取りが出ます。ただし、一問だけやや難しい問題を混ぜてくるため、そこで点差がつきがちです。対策して臨むようにしましょう。

一読して内容を理解できるように

ボリュームがとにかくあるため、文章を読み直している時間はありません。詩も論説文も物語文も一読して内容を理解できるよう、練習しておきましょう。とりわけ、論説文を苦手とする子供は多いです。語彙力を増やして臨んでください。

論説文の特訓をするにあたっては、形式段落に番号を振ってから、意味段落に分ける練習をしてみましょう。本番ではいちいち意味段落に分けている時間はありませんが、日頃から練習しておくことで論旨を理解できるようになります。要約文を書いてみるのもよいでしょう。

青山学院中等部の国語対策
  • 他の学校ではめずらしい「詩」が出題されることが多いため、対策を疎かにしないようにする
  • 速読と語彙力の強化は日々意識して取り組む

算数の勉強法

算数にはどう取り組めばよいのでしょうか。

網羅的な出題。まずは頻出単元から対策を

大問が多いため多岐にわたる分野から出題されます。そのため、網羅的な対策が必要です。最初の三問は計算問題で、そのあと各単元の基本的な問題が出ます。分数の計算や売上の計算、平均算、食塩水の計算などは頻出なので解けるようにしておきましょう。受験対策で学ぶ特殊算は一通り解けるように仕上げておいてください。

後半は図形が多めです。規則性の問題や水槽算、速さもよく出ます。平面図形を折って角度を求める問題の出る確率が非常に高いです。この手の問題は四年生、五年生の問題集に遡って類題を解いてみましょう。数をこなしてパターンを頭に入れておいてください。

後半の解く順番を考えよう

前半は前から順番に解いていけばよいですが、後半は難易度にばらつきがあるため、どういう順番で解くかを考える必要があります。全問解ききるのは、算数が得意な子供以外は時間的に難しいです。問題の優先順位や取捨選択が合格のカギとなります。

一問一問確実に

全問解ききる時間がないということは、見直す時間もほぼとれないことを意味します。そのため、ケアレスミスをしても修正するのは無理です。一問一問確実に解く癖をつけるようにしましょう。途中式を書き出す際には、ミスを誘発するような殴り書きをしないよう気をつけてください。焦っている時にありがちです。

書き出しが必要な問題も多い

場合の数のように書き出しが必要な問題も出題されます。手を動かさないと解けないタイプの問題なので、わかっていることから書き出していきましょう。書き出すにはある程度時間がかかるので、苦手であれば解く順番はあとに回して大丈夫です

青山学院中等部の算数対策
  • 図形は数をこなしてパターンを覚えておく
  • 解く問題の優先順位付けと一問一問を確実に解き進める訓練が必要になる

理科の勉強法

理科にはどう取り組めばよいのでしょうか。

生物は基礎知識を確実に

生物分野では基礎知識を問う問題が出題されます。受験テキストの隅々まで出題されるため、植物・人体・昆虫などの知識を細かなところまで頭に入れておいてください。実験・観察の問題が出題されることも多いので、ひと通り流れを押さえておきましょう。

化学や物理は計算問題が解けるように

化学分野では、水溶液の問題や熱量などの計算問題を解けるようにしておきましょう。物理分野では力のつり合い電気の計算問題に慣れておいてください。

地学は時事と絡めて

地学で出題されやすいのは天文関連や地層、岩石といった単元です。その年の災害や異常気象などをチェックしておいてください。時事と絡めて出題されることがあります。

選択問題でひっかからないように

全体的な難易度が高いわけではないですが、選択問題は紛らわしいものも含まれます。失点しないよう、キーワードには線を引いて読み込みましょう。

青山学院中等部の理科対策
  • 知識問題ではテキストの隅々まで頭に入れておく
  • 計算問題は頻出単元なので数をこなして慣れておく

社会の勉強法

社会にはどう取り組めばよいのでしょうか。

時事をおさえよう

社会は大問をまたいで同じ分野の問題が出ます。地理と歴史の分量が多いですが、時事も疎かにできません。時事はテキストだけ読んでいても難しい問題が出るので注意が必要です。常日頃からニュースに関心を持っておきましょう。

地理分野では地形図や地図が多く出る

地理分野では地形図や地図、航空写真を使った問題がたくさん出題されます。2023年度では特にその傾向が顕著で、大問一だけで七つの図が提示されましたし、選択問題の選択肢にある分もあわせるとその数は十一にも及びました。古い地図と見比べる問題もありました。地図や地形図、航空写真から情報を読み解けるようにしておきましょう。

基本的に社会は問題文もコンパクトで、解くのにそんなに時間はかかりません。しかし、地図や地形図を読み解く時間が必要です。

世界地理の対策を

中学受験の地理といえばメインは日本地理ですが、青山学院中等部の社会では世界地理からも出題されるケースがあるため、時事問題と絡めて重要な国は頭に入れておくとよいでしょう。地図を見て位置や基本情報を答えられるようにしておきたいところです。

知識を問う問題が多い

思考力を問う問題よりは知識問題が多いです。覚えておけば確実に点数がとれる内容だといえます。そのため、テキストに書かれている内容は隅々まで押さえておきましょう。

青山学院中等部の社会対策
  • 地形図、地図、航空写真から情報を読み解けるようにする
  • 時事と世界地理の対策を疎かにしないようにする

ボリュームの多い問題をどう捌くかが問われる

ボリュームの多い問題をどう捌くかが問われる

青山学院中等部では、ボリュームの多い問題を時間内でどう捌くかが問われます。とりわけ、国語の読解文の量や算数の大問の数にはびっくりすることでしょう。理科や社会も問題量は決して少なくありません。過去問をやり込んで出題形式に慣れた上で、どう時間を割り振るべきか考える必要があります。

まず、メインの国語と算数です。国語は速読を身につけて、一問でも多く解いて点をとりましょう。は他の学校ではあまり出題しないジャンルだといえます。解き慣れていない子供も多いでしょうから、対策が必要です。算数は全問解くのは難しいので、一問でも多く解くためにはどういう優先順位で臨めばよいかを考えましょう。

続いて理科と社会ですが、理科ではテキストに載っている知識をグラフ図版と絡めながら細かく覚えておきましょう。選択問題で選択肢にひっかからないよう知識を盤石にしてください。実験や観察、計算問題も押さえておきましょう。社会は全分野の対策が必要です。特に時事問題は時事のテキストで詰め込むのではなく、常日頃からニュースをチェックするようにしましょう。とにかく、問題にひるまず手が早く動かせるよう、過去問をやり込んで仕上げていくことをおすすめします。


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