時間計算は、小学生の算数で多くの子が苦手意識を持ちやすい単元です。時刻の読み方、経過時間の計算、単位の換算など、さまざまな知識が必要になります。
この記事では、時間計算の基本からつまずきやすいポイントと克服方法まで、具体例や図表を交えて解説します。
保護者の方にとっても、お子様の学習をサポートする参考になる内容です。
時間計算の基本を理解しよう
時間の単位と換算
まずは基本の単位と換算をしっかり理解しましょう。
単位 | 換算 |
---|---|
1分 | 60秒 |
1時間 | 60分(= 3,600秒) |
1日 | 24時間(= 1,440分 = 86,400秒) |
時間を分に変換するとこうなるよ
2時間 = 2 × 60 = 120分
3時間15分 = 3 × 60 + 15 = 195分
時刻と時間の読み方
時刻と時間は意味が異なるよ
時刻:ある瞬間を示す(例:午後3時)
時間:ある区間の長さ(例:2時間30分)
午前と午後の区別
時刻表示 | 説明 |
---|---|
午前0時 | 真夜中 |
午前12時 | 正午(午後0時) |
デジタル時計とアナログ時計
午前8時30分の表示例
デジタル時計 | アナログ時計 |
---|---|
数字で表示 | 短針(時)、長針(分) |
アナログ時計の見方だよ
短針が「8」と「9」の間 → 8時台
長針が「6」→ 30分
小学生がつまずきやすいポイント
繰り上がり・繰り下がり
繰り上がりの例 | 15分 + 50分 = 65分 = 1時間5分 |
---|---|
繰り下がりの例 | 1時間15分 − 45分 = 75分 −45分 = 30分 |
60分=1時間、60秒=1分
時間は60進法だよ
単位換算のミス
(例)2時間30分を分に換算してみるよ
(正解)2 × 60 + 30 = 150分
(誤り)2 × 100 + 30 = 230分
文章題の読解
文章題では出発・到着・経過時間などの言葉に注意します。
出題例
午後2時15分に出発し、45分後に到着しました。到着時刻は?
午後2時15分は14時15分です。
線分図を書くと理解しやすくなります。
線分図
克服法と学習のポイント
① 時計を使った練習
アナログ時計で針の動きを確認し、デジタル時計で正しい時刻を読むとすぐに答えがわかります。
② 図や線分図で整理
「いつ出発して、何分経ったか」を線分図で表すとわかりやすいです。
③ 反復練習
教科書・ドリル・問題集を活用し、繰り返し練習が大切です。
練習問題
練習問題を実際にやってみましょう。ぜひ親子でチャレンジしてみてください!
練習問題① 時間の換算
(答えは記事の最後に掲載しています)
- 180秒は何分ですか?
- 2時間30分は何分ですか?
- 1日と12時間は何時間ですか?
- $\frac{1}{5}$時間は何分ですか?
- 40秒は何分ですか?
練習問題② 経過時間の計算
(答えは記事の最後に掲載しています)
- 午前9時20分から午後1時までの経過時間は?
- 午後3時から2時間45分後は何時?
- 午前11時15分に出発して、40分後に到着。到着時刻は?
- 午後4時50分から55分後は何時?
時間計算を日常生活で活かそう
- 時刻表を読む:電車・バスの到着時間を予測
- 料理:調理時間を逆算してスケジュール管理
- スケジュール管理:1日の活動に必要な時間を計算
スケジュール表
7:00 –7:30 | 起床・身支度 |
7:30 –8:00 | 朝食 |
8:00 –9:00 | 登校 |
9:00 –15:00 | 授業 |
15:00 –17:00 | 遊び |
18:00 –19:00 | 夕食 |
19:00 –21:00 | 自由時間 |
21:00 – | 就寝 |
練習問題の答え合わせ
練習問題① 時間の換算の解答
- 180秒は何分ですか? → 答え:3分
- 2時間30分は何分ですか? → 答え:150分
- 1日と12時間は何時間ですか? → 答え:36時間
- $\frac{1}{5}$時間は何分ですか? → 答え:12分
- 40秒は何分ですか? → 答え:2/3
練習問題② 経過時間の計算の解答
- 午前9時20分から午後1時までの経過時間は? → 答え:3時間40分
- 午後3時から2時間45分後は何時? → 答え:午後5時45分
- 午前11時15分に出発して、40分後に到着。到着時刻は? → 答え:午前11時55分
- 午後4時50分から55分後は何時? → 答え:午後5時45分
時間計算(算数)まとめ
時間計算は日常生活で欠かせない大事なスキルです。
お子様のペースに合わせて練習し、繰り返し・視覚化・応用を意識することで、苦手を克服できます。
この記事が学習のサポートになれば幸いです。