• 2026年3月17日
  • 2026年3月12日

川口市立高等学校附属中学校の受検対策。適性検査の出題傾向と勉強法

川口市立高等学校附属中学校の受検対策。適性検査の出題傾向と勉強法

川口市立高等学校附属中学校は、学費の安さやカリキュラムの充実度から、川口市で人気を集める中高一貫校です。この記事では川口市立高等学校附属中学校を目指す家庭に向けて、出題傾向と勉強法を紹介します。

そもそも川口市立高等学校附属中学校ってどんな学校?

そもそも川口市立高等学校附属中学校ってどんな学校?

川口市立高等学校附属中学校は埼玉県川口市にあり、2021年にできたばかりのまだ新しい学校です。基本理念として「学習者起点」を掲げ、 学校教育目標に「未来を創るしなやかでたくましい人材の育成」を据えています。

六年間の学びを二年ずつ三つのフェーズに分けていて、フェーズ1は「基礎・体験(中1・中2)」、フェーズ2は「探究・実践(中3・高1)」、フェーズ3は「発展・挑戦(高2)/飛躍・敢為(高3)」と位置づけています。最終的には「生涯にわたって学びたいことを見つけ、今まで進めてきた探究活動を発展させ、学び続ける」「広い視野を持ち、よりよい社会にするために自分の力を発揮し、それぞれの世界で活躍する」ことを目指すカリキュラムです。

充実した設備を備えた最新の校舎環境

新しい建物であるだけでなく設備も充実していて、全教室にプロジェクターとWi-Fi、可動式ホワイトボードを完備、エアコン、24時間換気、加湿機能も備えています。教室の南側は全面人工芝のグラウンドです。技術室、調理室、被服室、美術室、音楽室、書道室といった各種専門教室や、大ホール、図書館、食堂、カフェテリア、プールなどもあります。コモンロビーが各所にあり、勉強の質問にも対応しています。

なお、2025年度の、川口市立高等学校卒業後の進学実績は国公立大学61名(内既卒生3名)、早稲田慶應5名(内既卒生3名)です。具体的な大学名を挙げて一部紹介すると、東北大学2名、筑波大学1名、千葉大学2名、早稲田大学3名、慶應義塾大学2名となっています。

川口市立高等学校附属中学校の入試概要

川口市立高等学校附属中学校の入試概要

川口市立高等学校附属中学校の入試について見ていきましょう。

2026年度入試概要

実施日は第1次選考が2026年1月11日(日)、第2次選考が2026年1月17日(土)でした。募集人員数は110名で前年度の80名より30名増加しています。また、これまで通学区域を川口市内に限定していたのが、埼玉県内へと広がりました。埼玉県内在住であれば受検できるという変更です。

出願サイト登録を経て、小学校へ調査書作成依頼、場合によっては川口教育委員会に出願資格認定を受ける流れとなっています。インターネット出願の期間が2025年12月1日(月)9:00~2025年12月12日(金)16:00まででした。手続き方法は出願サイトにアクセスし、ログインIDを登録。出願情報を入力し、受検料を納入します。調査書と入学願書は小学校から提出してもらいますが、川口市外の学校に在籍している場合は保護者等が教育委員会指導課に提出してください。提出期限は2025年12月17日(水)~23日(火)午後4時までです。

第1次選考は、入学許可候補者数の1.5から2.5倍程度の人数を入学適性者(第1次選考合格者)とし、第2次選考は2段階に分けての実施です。第1段階としては、成績順に上位80名を入学許可候補者とします。第2段階は、川口市内居住の生徒を対象に、成績順に募集人員を満たすまで入学許可候補者とするという流れです。

第1次選考は2026年1月11日(日)で、適性検査Ⅰ、適性検査Ⅱを実施。第1次選考結果発表は2026年1月15日(木)9:00~16:00です。合否発表サイトで確認します。第2次選考は2026年1月17日(土)で適性検査Ⅲと面接があり、結果発表は2026年1月22日(木)9:00から合否発表サイトでの掲載です。

2026年度入試倍率

2026年度は募集人員110名、応募人員440名で、最終応募倍率は4倍でした。2025年度は80名の募集人員に、応募人員が355名であったため、最終応募倍率は約4.4倍でした。なお、最終応募倍率は小数点第二位以下を四捨五入しています。

入試年度応募人員募集人員最終応募倍率
2026年度440名110名4倍
2025年度355名80名約4.4倍

川口市立高等学校附属中学校における適性検査の出題傾向

川口市立高等学校附属中学校における適性検査の出題傾向

川口市立高等学校附属中学校の出題傾向は以下のとおりです。

適性検査Ⅰは国語と社会の要素がメイン

適性検査Ⅰは試験時間50分で大問四つです。2025年度は大問一が物語文の読解、大問二が説明文の読解、大問三がいちごをテーマに据えた社会関連の問題、大問四がSDGsの「つくる責任・つかう責任」についてでした。選択問題と記述問題、どちらも数多く出題されます。読解問題は語句の知識や選択問題、空欄補充、説明記述などです。字数指定の記述が多いので、対応できる必要があります。

大問三の社会は資料が多く、必要な情報を読み取る力が欠かせません。大問四に至っては資料が9までと、とても情報が多かったです。なお、2024年度の大問四は資料11まで、2023年度も大問四の資料は9までありました。

適性検査Ⅱは理科と算数に関連する問題

適性検査Ⅱは試験時間50分で大問三つです。2025年度は大問一が秩父の雲海についての理数的な要素が強い問題、大問二がトイレットペーパーを題材にした算数関連の問題、大問三は「指を使って数を数える」ことを算数的に解いていく問題でした。身近なテーマから理数的な思考を深めていく問題が多いです。

なお、他の年度も同様で、たとえば2024年度の大問一は水の温まり方、大問二は誕生日祝いの料理作り、大問三は整数をいくつかの整数の和で表す問題となっていました。2023年度の大問一は電流、大問二はお出かけ時の移動、大問三は碁石の規則性とやはり理数的な出題となっています。

出題傾向にも相通じるものがあり、大問一は理科に特化していて、大問二では身近なテーマから理数的な考察をする問題、大問三は数の規則性や場合の数といった処理に時間のかかる問題が頻出です。

適性検査Ⅲも理科と算数に関連する問題

適性検査Ⅲは試験時間60分で大問三つです。2025年度は大問一では電池や発電といったエネルギーについての問題、大問二では立体上でロボットを移動させる方法についての問題、大問三ではスタンプラリーを通した図形の問題が出題されています。

会話文形式で問題が展開していき、図や資料も多いため、情報を適切に処理する必要があります。2024年度は大問一が人体、大問二がすごろく、大問三が紙を折る図形の問題でした。大問一が理科、大問二が複雑な数の問題、大問三が図形という点で共通しています。

ポイント
  • 適性検査Ⅰは国語・社会分野が中心で、文章読解力や資料を読み取る力、論理的に表現する力が求められる
  • 適性検査Ⅱは理科・算数分野が中心で、身近なテーマを題材にした数学的・科学的思考力が問われる
  • 適性検査Ⅲも理数系の出題が多く、図や資料を読み取りながら分析・課題解決する力が重視される

川口市立高等学校附属中学校に合格したい。どんな勉強が効果的?

川口市立高等学校附属中学校に合格したい。どんな勉強が効果的?

川口市立高等学校附属中学校に合格するためには、どういう勉強をするべきなのでしょうか。科目別に見ていきましょう。

国語の勉強法

国語にはどう取り組めばよいのでしょうか。

説明文の読解もできるように

ここ数年の過去問を見てもわかるとおり、大問一と大問二で物語文と説明文が出題される形式が定番なので、読解できるようにしておきましょう。説明文自体の難易度は比較的高めです。説明文が苦手な場合は、子供向けの平易な説明文からでよいので、コツコツ解いていき、ステップアップしていきましょう。

読解文では、難しい言葉が出てくると意味をとれなくて混乱する子供がよくいます。文脈で判断する力が必要です。前後の文脈から意味を推測する練習を日頃からしておきましょう。また、川口市立高等学校附属中学校の場合、文章後に語注があるので確認するようにしてください。

知識問題にも対応できるように

語彙力を問う問題が出題されます。たとえば2025年度には四字熟語の穴埋めが出題されています。ここ数年、四字熟語は定番の出題です。出題される四字熟語自体は一般的で易しいものなので、見た瞬間に答えが浮かぶぐらいの知識を身につけておきましょう。

四字熟語はもちろんですが、熟語、慣用句やことわざなどを含め、広く語彙力を身につけてスムーズに文章を読めるようにしておきたいものです。

選択肢の文章が長い問題も出題

読解問題では、「適切なものをひとつ選べ」といったタイプの選択肢問題が出題されます。選択肢の文章自体が長い問題も出題されるので、解く際にはよく読み込むようにしてください。

文章が長いと、どうしても選択肢内で提示されているポイントを見落としてしまう傾向があります。注意力が欠かせません。

川口市立高等学校附属中学校の国語対策
  • 物語文と説明文の読解力を身につけ、難しい説明文にも慣れておく
  • 四字熟語を中心に、語彙力(熟語・慣用句・ことわざ)を強化する
  • 長い選択肢問題に対応するため、文章を丁寧に読み取る力を身につける

算数の勉強法

算数にはどう取り組めばよいのでしょうか。

複雑な手順を踏まえる問題が多い

川口市立高等学校附属中学校の適性検査の問題は、会話文形式で長々と続き資料や図解も多いため、読む段階で苦戦する子供も少なくありません。

まずは出題形式に慣れておく必要があります。複雑な条件のひとつひとつを頭の中で整理できるようにしましょう。

スピーディーに処理できるように

適性検査Ⅱでは、解き方を説明させるタイプの問題よりは答えを書かせる問題のほうがよく出ます。しかし、単純作業で解く問題というよりは提示された条件を整理するタイプの問題がメインです。

問題文を読むだけでも長いので、時間内に処理できるようにしましょう。過去問をできるだけ多く繰り返し解いてください。

適性検査Ⅲの思考力重視の問題は苦戦しやすい

適性検査の中で最も苦戦しやすいのが適性検査Ⅲです。理科や算数に関連する内容が多い適性検査で、論理性が欠かせません。提示された情報を整理し、思考力をもって解き進めていく問題です。

算数でいうと、数の性質や場合の数、条件整理などの問題が頻出なので、過去問で出題傾向を把握した上で、集中的に対策しておくことをおすすめします。

川口市立高等学校附属中学校の算数対策
  • 会話文や資料が多いため、条件を整理しながら解く力を身につける
  • 過去問演習を重ね、出題形式と解き方に慣れる
  • 数の性質・場合の数・条件整理など、思考力を要する問題を重点的に対策する

理科の勉強法

理科にはどう取り組めばよいのでしょうか。

必要なデータを分析しよう

理科ではデータから必要な情報を読み取るようにしましょう。図表やグラフなどを複合的に分析してください。基礎的な問題も出るので、確実に得点できるよう、ケアレスミスに注意して解いていきましょう。

情報量が多いので、整理しながら解こう

理科では選択問題が多く出題されています。選択肢の文章が長めのものもあるので、注意して読み込むようにしてください。キーワードには線を引くなど工夫して解くとよいでしょう。

川口市立高等学校附属中学校の理科対策
  • 図表やグラフを比較し、必要なデータを読み取る力を養う
  • 長い選択肢はキーワードに注目して読み取る力を身につける

社会の勉強法

社会にはどう取り組めばよいのでしょうか。

グラフや図表からデータを適切に読み取ろう

社会関連の問題は産業や人口など数字を扱う問題が多く出題される傾向にあります。そのため、提示されたデータを読み取り、分析する力が必要です。

たとえば2025年度はいちご、2024年度はお金、2023年度は人口といったテーマで、図表やグラフを読み取る問題が数多く出題されています。

地図や地形図を読めるようにしておこう

地図や地形図を使って変化を読み取らせるタイプの問題も出題されています。2024年度には同じ場所のさまざまな時代の地図が提示されました。地図や地形図から必要な情報を読み取り、比較し、考察できるようにしておきましょう。

会話文の途中で出てくる資料番号を注意

会話文形式で展開していく問題文の中に資料番号が織り交ぜられています。問題文を読みながら資料を見て、また問題文に戻るという作業は煩雑です。

大問によっては二桁にわたる資料が提示されているものもあり、一度に多く提示される情報をいかに適切に処理できるかを問われているともいえます。過去問を通して出題形式に慣れておくようにしましょう。

川口市立高等学校附属中学校の社会対策
  • 産業や人口などのテーマを題材に、グラフや図表からデータを読み取る力を養う
  • 地図や地形図を比較し、地域の変化を考察する力を身につける
  • 会話文と資料を行き来しながら、必要な情報を整理する力を鍛える

選択問題・記述問題、両方で確実に点を取る力を

選択問題・記述問題、両方で確実に点を取る力を

川口市立高等学校附属中学校の問題は選択問題と記述問題の両方から出題されます。選択問題で確実に点をとり、記述問題でライバルとの点差をつけたいところです。

国語では、説明文や物語文に慣れておいてください。記述問題でもなるべくミスしないで解ききる力をつけましょう。記述で得点するためには、早いうちから取り組み、その都度添削してもらう過程が欠かせません。指摘された内容は別途取りまとめておいて、繰り返さないようにするとよいです。少しずつレベルアップを目指しましょう。

算数では複雑な手順を踏まえて、思考力や情報処理能力が試される問題が多く出ます。解くのに時間がかかるので、試験時間内にスピーディーにこなせるようにしましょう。テスト本番と同じ時間で解く練習をして、解ききれるかを試します。
理科は基礎的な知識を土台にして、さまざまな図表やグラフのデータを読み取ります。社会は、地図や地形図、グラフや図表など大量の資料から、複合的に分析をしていきます。

選択問題、記述問題、さまざまな出題形式がありますから、なるべく多くの過去問にチャレンジして慣れておきましょう。出題傾向は比較的はっきりしている学校です。

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