• 2021年3月17日
  • 2024年4月1日

小学校の春休みは長い?宿題がないからこそやっておきたいこと!

小学校の春休みは長い?宿題がないからこそやっておきたいこと!

春休み中は宿題を出さない方針の小学校が多いです。次の学年に備えた勉強をさせたいのに、子供たちは遊ぶ気満々。加えて、「いざ勉強をさせようにもなにをやらせてよいのかがわからない」なんて頭を抱えてはいませんか。春休みは苦手教科の克服体験を通した学びを得るチャンスです。この記事では、小学校の春休み中にやっておきたいことを紹介します。

春休みのスケジュールを立てるときの注意点ってなに?

春休みのスケジュールを立てるときの注意点ってなに?

小学校の春休みは、一般的には3月25日頃から4月6日頃が多いです。二週間近いスケジュールをどう立てたらよいのでしょうか。

春休みにやりたいこと。優先順位を考えよう

春休み前の段階で、すでにお出かけの予定が詰まっている家庭も多いことでしょう。その場合は残り日数を計算して、その日数でできる取り組みに絞り込む必要があります。
親子で相談して紙にやりたいことを書き出してみてください。時間的に実現可能なもの以外には消し込みをいれます。残った案に優先順位の番号を振りましょう。必要な日数時間の目安も書き込んでください。終わったら、上位から日程に落とし込んでいきます。あとは期間内に収まるよう、多少優先順位を入れ替えながら調整してください。

勉強メインの計画なら、最終日はあえて空けておいたほうがよい

勉強をメインに据えた計画の場合、思ったよりも進みが悪く計画どおりにいかないことはよくあります。計画倒れにならないよう、春休み最終日には予定を入れないほうがよいです。遅れを取り戻す調整日に当てることをおすすめします。順調に終わった場合は、優先順位の表を見て必要な内容を追加しましょう。

子供に勉強をさせたいけれど、なにから手をつければよいの?

子供に勉強をさせたいけれど、なにから手をつければよいの?

春休み中に親が子供にやらせたいことといえば、やはり勉強がトップにきます。しかし、宿題がないとなると、なにをさせてよいのかわからない家庭も多いことでしょう。以下、さまざまなケースに合わせて紹介します。

授業に不安のある子供は復習ポイントを洗い出そう!

まず考えたいのは、進級して早々に授業についていけない事態をどう防ぐかです。親は子供と一緒に新学年の教科書に目を通しておき、子供がついていけなさそうなところをあらかじめピックアップしておきましょう。
とりわけ、算数や理科の物理・化学の分野は積み重ねがないと解けませんから、すでにつまずいているのであれば早急に復習が必要です。また、漢字の覚え直しも忘れないようにしましょう。目先のテストに出なくても、読解文で苦労することになります。

授業についていけている子供は苦手科目の予習を中心に

現時点で授業についていけている子供は、苦手科目の予習を進めていきましょう。中でも、つまずく子供の多い算数は、できるだけ先取りしておくことをおすすめします。ただし、強引に進めても意味はないので、子供の理解度を見ながらスケジュールの調整してください。予習は未知の領域のため、復習より必要時間の予測が立てにくいです。臨機応変に対応しましょう。

子供に勉強を促す際に気をつけたいこととは

子供に勉強を促す際に気をつけたいこととは

子供に勉強を促す際に気をつけたいポイントは以下のとおりです。

ロサダ比を意識しよう。子供には注意の3倍の誉め言葉が必要

苦手科目、それも習っていない単元を学ぶ」のは子供にとってストレスです。親はどのように声かけするのがよいのでしょうか。
親が子供の勉強を見ていると、つい小言が口を突きます。「なんでこのレベルがわからないの?」「昨日やったとこでしょう?」。それだけ親は一生懸命なのですが、残念ながら逆効果になって子供のやる気をそいでしまいます。

ロサダ比」あるいは「ロサダの法則」と呼ばれる黄金比をご存じでしょうか。簡単に説明すると、「ネガティブな感情1に対し、ポジティブな感情は最低3以上」のバランスで人と接するのがよいそうです。子供に対しては、3回褒めて1回注意するぐらいのバランスを意識しましょう。

褒め言葉が見つからないときは、感嘆詞付きで事実を述べよう

そうはいっても子供に対して、「褒めるべき内容が見つからない」と困惑する親も多いかもしれません。その場合は明るく「わー! 一問解けたね」「おお! このページが終わったね」「お! 算数の今日の課題ぜんぶできたね」と事実を述べる言葉に感嘆詞を添えるだけでよいのです。それだけで子供の受ける印象は大きく変わります。

親はつい子供の失敗ばかりに気をとられてしまうものです。そのため、当たり前の内容を当たり前にできたときにはスルーしてしまいます。けれど、スルーせず「いま、〇〇をやったね」と伝えれば、それは子供にとって褒め言葉に類するものになるのです。
失敗を咎めてばかりいると子供は失敗を隠そうとします。そうならないための声かけを心がけることをおすすめします。

「勉強をやらされている」と子供が思わないように

子供が「勉強したい」と自ら思えるような目標設定が大切です。あまりに目標が壮大だと、目標達成の前にくたびれてしまいます。
大きな目標が「算数の面積のテストでクラス一位」だとしたら、「面積の公式を覚えた」「公式ひとつで解ける問題を理解した」「面積の基本問題のページを解いた」「面積の応用問題のページを解いた」「面積の単元で間違えた問題を全てやり直した」「確認テストをしたら全問正解」など小さな到達点も用意してください。

授業の締めは必ず「達成した!」という実感で終われるよう、小さな到達点をクリアして終わります。もしくは、その日やった問題を一問自力で解かせて締めましょう。「今日学習した内容が身についている!」と子供が自己肯定できるよう促してあげるのです。

学習意欲を伸ばす勉強以外の体験って?

学習意欲を伸ばす勉強以外の体験って?

机に向かう勉強以外にも、春休み中にやっておきたいことはあります。以下、紹介します。

実験教室や天文台への宿泊。理科を体験してみよう

理科の実験教室の特別講座が近くで開かれていないか、チェックしてみましょう。教育を扱う大手企業から個人塾まで、理科の実験教室を開催しているところはたくさんあります。
どこも子供の興味をひくためテーマ設定には工夫を凝らしています。実験と聞くと「難しそう」と身構えてしまう子供も多いかもしれません。しかし、アイスクリーム作りを通して化学を学んだり、紙飛行機を通して物理を学んだり、親しみやすいテーマも数多くあります。ぜひカリキュラムを見比べて「面白そう!」と思った教室に申し込んでみてください。

テーマ以外でチェックしたいのは、コース参加者の構成です。何人ぐらいのグループで実験を行うのか、学年の区分はあるのかなどの点でそれぞれの教室の個性が出ます。少人数のグループのほうが、実験に参加できる割合は高いケースが多いです。
また、学年別にコースを分けている教室は、テーマ設定も年齢にあわせて細分化されていて、学年が上がるほど高度なテーマになります。
理科が学べるのは、実験教室だけではありません。宿泊施設を兼ねた天文台に旅行へ行くのもおすすめです。プラネタリウムや観望会、天体望遠鏡の貸し出しなどさまざまなサービスを行っている施設があります。

行く上での準備としては、最低限有名な星座を頭に入れていくとよいです。たとえば、冬なら「冬の大六角形(冬のダイヤモンド)」ぐらいは覚えていきましょう。実際の空で見つけられると喜びもひとしおです。

体験教室などの特別講座でのポイント
  • 事前に参加者の構成を確認する
  • 子供の学年に親和性の高いテーマ設定の講座を選ぶ
  • 小人数の講座の方が実験に参加できる割合が高い

読書の絶好のチャンス。作文教室にも参加してみよう

せっかくの休みですから、これまで読みたかった本を手に取る絶好の機会です。休みに合わせて貸し出し上限を引き上げている図書館も多いですから、ぜひ利用してみてください。「春休み中に何冊読む」と子供自ら目標を掲げてもらってもよいかもしれません。本を読んだあとは、ノートに感想を書き出すことをおすすめします。読む力書く力相乗効果で伸びていくためです。

書くのが苦手な子供は、作文教室に参加してみる手もあります。春休み中は、さまざまな教育関係の会社や塾の企画で、作文教室が開催されています。マンツーマン指導で実力を固めたいというのであれば、家庭教師をお願いするのもおすすめです。春休み中、文章の書き方を教わりましょう。
なお、親自らが指導に当たる場合は以下の点に着目してみてください。

作文をする際の注意ポイント
  • 一文あたりの文字数が多すぎないか
  • 主語と述語がちゃんとかみ合っているか
  • 接続詞の使い方が間違っていないか
  • 敬体と常体が混在していないか

たった四点ですが、文章を書くのを苦手とする子供の多くがこれらのポイントで引っかかっています。一文を長々と書いているうちに、自分でもなにを書いていたのかわからなくなってしまい、結果として主語と述語が食い違うケース非常に多いです。
接続詞に関しては、逆接を用いているにもかかわらず、続く内容が順接になっているケースをよく見ました。また、「です」「ます」で終わる文章と、「だ」「である」などの言い切りで終わる文章が混在していたら、指摘してあげましょう。親が指摘することで次回以降気をつけるようになります。

春休みは塾、家庭教師、習い事を探す時期としても最適

春休みは塾、家庭教師、習い事を探す時期としても最適

塾や家庭教師、習い事を始めようと思うのなら、春休みはぴったりな時期です。春休みならではの無料体験キャンペーンも多く実施されています。見学に行ったり、体験に参加したりするのはとにかく時間がかかるので、ぜひ春休みを生かしてください。できれば、複数の場所やサービスを見て回って比較検討することをおすすめします。

体験や見学の際には、聞いておきたい質問を書き出しておくとスムーズです。たとえば、塾なら、費用や授業時間などは向こうから説明してくれるので、宿題量親に求められるサポート自習室の利用状況合格実績に誇張がないかどうかなどを聞きます。
なお、合格実績の誇張意外と多いです。たとえば、「難関校の合格者がなんと〇人います。当塾なら難関校合格確実!」と謳っているものの、受験者全体の割合で考えるとあまりよい合格率とはいえないケースです。合格実績は塾の顔になるので、こうした数字のマジックはよくあります。

家庭教師をお願いするのであれば、先生と相性が悪かった場合の交代がどのぐらい迅速に行われるのかや、先生の登録者数などを確認してみましょう。いざ始めてみて先生交代を申し入れたら代わりがいないでは困ってしまいます。
どのサービスを利用する上でも、違約金の規定を知っておかないとトラブルの元です。契約前に確認しておきましょう。

春休みは計画的に過ごして新学年に備えよう

春休みは計画的に過ごして新学年に備えよう

春休みは、ダラダラ過ごしているとあっという間に終わってしまいます。春休みに入る前に具体的な計画を立てて、無駄のない時間の使い方を目指しましょう。そのためにはまず、親子で優先順位の整理が必要です。
どれほど綿密な計画を立てても、子供が納得していなければ上手くいかないのでよく話し合ってみてください。子供への声かけもやる気を引き出す上で大切です。ロサダ比を念頭に置いて子供にポジティブな声かけをしていきましょう。
勉強においては苦手単元を克服するチャンスです。学習への興味を伸ばす体験を子供にさせてみるのもよいでしょう。新しい教育サービスや習い事を始めるタイミングとしても最適です。ぜひ我が子に合った春休みの過ごし方を探してみてください。

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