• 2020年1月30日
  • 2024年4月1日

低学年のうちにできる中学受験の準備とは?受かる家庭はここが違う!

低学年のうちにできる中学受験の準備

首都圏における中学受験の準備は、小学校3年生の2月ごろからのスタートするのが一般的です。しかし、難関校受験を考えている家庭は、低学年のうちからなにかしらの準備をしておきたいと考えるもの。この記事では、低学年のうちにできる中学受験の準備について紹介します。

低学年のうちは遊びの延長で学ぼう

低学年のうちは遊びの延長で学ぼう
低学年のうちから、家庭教師や個別指導に、受験に向けた指導をガッツリ依頼する家庭も少なくありません。ただ、子供によっては授業中ほとんど集中できずに終わってしまうリスクがあります。どんな授業をお願いするかは、子供の適性を見ながら決めたほうがよいでしょう。

親からするともどかしいかもしれませんが、集中できる時間の長さは学年が上がるごとにアップしていくものです。それに机に向かわない勉強だってたくさんあります。
おすすめなのは遊びの延長で学ばせるやり方です。なお、家庭教師や個別指導でも、遊びの感覚を取り入れた指導をしてくれるところはあります。

低学年向けの知育玩具にはどんなものがあるのか知っておこう

低学年向けの知育玩具にはどんなものがある?
低学年向けの知育玩具はたくさん出ていますから、活用してみましょう。

国語の知育玩具にはどんなものがあるの?

国語なら漢字や言葉を覚えるゲームはたくさんあります。たとえば、幻冬舎エデュケーションから出ている「京大・東田式頭がよくなる 漢字ゲーム」や、奥野かるた店から出ている「にほんごであそぼ ことわざかるた」はその一例です。

語彙力は中学受験において必須の要素。早いうちに語彙力を身につけている子供ほど、成績が伸びやすい傾向にあるのです。受験生になってから「どうしよう、語彙力が足りない」と慌てふためく子供は本当によくいます。しかし、丸暗記で語彙を身に着けようとしても、付け焼き刃では受験問題に太刀打ちできません。低学年のうちから遊びの中で自然と身に着けることをおすすめします。

算数の知育玩具にはどんなものがあるの?

算数なら一部書店などでも取り扱っているエド・インターの「賢人パズル」、くもん出版から出ている「NEWたんぐらむ」などをおすすめします。中学受験を目指す生徒の大半が行き詰まるのが図形です。

小さいうちからおもちゃを通して遊んでおけば、図形に対する苦手意識が軽減されます。図形は想像する力を要求される分野です。なるべく早いうちから親しんでおくことをおすすめします。

理科の知育玩具にはどんなものがあるの?

書店に行くと、自由研究用にバリエーションに富んだキットが出ているので、そちらを試してみるのもよいでしょう。ゲームでは、アーテックから「物理・原子 原子モデルカードゲーム」が出ています。化学反応は理科の中でも、苦手な子供の多い単元です。「物理・原子 原子モデルカードゲーム」で遊べば、理解する一助となります。

社会の知育玩具にはどんなものがあるの?

社会科は覚えなければならないことが多い科目です。「暗記事項がたくさんあり、頭に入りきらない」と多くの子供が悩んでいます。そこでおすすめなのが、かるた。JTBパブリッシングが出している「るるぶ都道府県いちばんかるた」をはじめ、暗記事項に合わせていろんな種類があります。くもんから出ている「日本地図パズル」もおすすめです。

地図が頭に入っていると、中学受験では圧倒的に有利。地理分野ではもちろん、歴史分野でも地図を前提にした問題はたくさんあります。

【まとめ】各科目の知育玩具・ゲーム
  • 【国語】京大・東田式頭がよくなる 漢字ゲーム・にほんごであそぼ ことわざかるた等
  • 【算数】賢人パズル・NEWたんぐらむ等
  • 【理科】物理・原子 原子モデルカードゲーム等
  • 【社会】るるぶ都道府県いちばんかるた・日本地図パズル等

お出かけをして、実際に目で見て学ぶ体験が大切

実際に目で見て学ぶ体験が大切
受験対策のために塾に通うようになると、家族で遊びに行ける時間が少なくなります。そのため、低学年のうちにいろんな場所へ足を運ぶことをおすすめします。

触れて学ぶ。科学館は常設展示も特別展示も面白い

子供が楽しめるよう工夫が凝らされた科学館はたくさんあります。仕掛けを通して、理科で扱う分野をゲーム感覚で楽しむことが可能です。たとえばスイッチを押して竜巻や雲を発生させたり、砂の動きで音の仕組みを学んだりと、実にさまざまな展示があります。

定期的に催される特別展示に通ってみるのもよいでしょう。特別展示には子供の興味をひくテーマがたくさんあります。

科学館に併設されていることが多いプラネタリウムでも、ファミリー上映といった区分で、家族に向けた回を用意。子供でも楽しみやすい内容に編集されています。

動植物園や水族館も学びの宝庫

レジャーのイメージが強い動植物園水族館も学びの宝庫です。飼育員による解説や動物の餌やりなど、イベントを行っている動物園はたくさんあります。事前に調べて積極的に参加しましょう。

自治体によっては年間パスポートを安い金額で設定していますから、子供が頻繁に行きたがるようであれば、購入を検討してはどうでしょうか。

ドラマやマンガの史跡をめぐってみよう

家族旅行は社会科の勉強がてら、史跡をめぐるよい機会です。そうはいっても、寺社仏閣や城を積極的に楽しめる子供は少ないもの。旅行前に、大河ドラマや時代劇の視聴を通して、歴史に触れる機会を持つことをおすすめします。

ドラマの史跡めぐりであれば、子供も当時の生活や出来事にイメージを膨らませやすいため、新たな視点で楽しむことができるでしょう。日本史や世界史の学習マンガを読むのもよい方法です。

社会科見学を体験できる施設はたくさんある

学校から行くイメージの強い社会科見学ですが、一般家庭の見学を受け付けている施設もいろいろとあります。定番の行き先は工場です。社会科見学先を検索する学研キッズネットの「全国工場見学ナビ」のようなサイトもあるので、活用するとよいでしょう。

関西で見学先を探すのであれば、経済産業省の近畿経済産業局による「関西の見学可能な産業施設ガイド 施設一覧表」も参考にできます。

お手伝いがてらスーパーマーケットでの学び

「日常的なお出かけ」からも学べることはあります。子供をスーパーマーケットに連れて行く際は、産地を意識させるようにするとよいでしょう。地理で農産物の産地を受験間際になっても覚えられず、困っている子供は珍しくありません。

しかし、親についてスーパーマーケットに行った際、注意して見ていれば、農産物をはじめ、食品の産地は自然と頭に入るものです。「今日はどこの県の野菜が置いてあるかなあ」と雑談しながら買い物をするだけで、のちのち大きな助けになります。

楽しみながら学べる教室へ参加しよう

楽しみながら学べる教室へ参加
理数系が苦手な子供は、科学実験教室アルゴクラブに参加してはどうでしょうか。

科学実験教室は、塾や大手教育関連企業など、さまざまなところが行っています。コンセプトは教室ごとに違いますが、たとえばアイスクリーム作りといった子供にとって楽しい作業を通して、科学的な仕組みを解説します。家ではなかなかできない実験を行えるのも魅力的です。家庭で活用できるキットやプリントを配布しているところもあり、自分の関心に従ってどんどん学びを深められます。

アルゴクラブではアルゴをはじめ、さまざまなゲームを通して競い合うことで、マナーや思考力を身に着けることが可能です。ゲームとは数理ゲームやパズルを指します。算数オリンピックを目指す上でも役に立つカリキュラムです。

低学年のうちにつけておきたい読書習慣

読書習慣
中学受験をするにあたり、低学年のうちにできるだけたくさん本を読むことをおすすめします。

図鑑を読んで興味関心の幅を広げよう

最近の子供向け図鑑の多くはDVDがついています。映像と紙面の両方からひとつのテーマについてとことん学ぶことが可能です。小学館・講談社・学研といった大手出版社が、各社の特徴を打ち出した図鑑を出しています。

一番売れ筋なのは小学館の図鑑NEOです。ドラえもんをナビゲーターにしたDVDは子供の学習の入り口として定評があります。講談社の動く図鑑MOVEや学研の図鑑LIVEは紙面が図鑑っぽくなく、子供が惹きこまれるような動きある構図がメインです。

これらの図鑑は、3歳頃からを対象にしていますが、大人が読んでも読みごたえのある内容なので、低学年の子供にもおすすめです。理科に出てくる分野の大半がカバーでき、プラスアルファの豊富な知識を得ることができます。動植物や人体、天体、昆虫など、子供たちが苦戦しやすい分野が、面白くまとめてあります。

教科書に掲載されている本を借りてみよう

教科書に載っている物語はたいてい抜粋です。もし、子供が読書嫌いで特に読みたい本がないようであれば、教科書に載っている本から、手にとってみてはどうでしょうか。話の全体像を把握できますし、一部分とはいえ読んでいる本ですから、読みこむ上でのハードルもあまり高くないはずです。

クラスメイトに「実はこういう話だったんだよ」と教えるのも楽しいもの。自然と読書習慣が身に着いていきます。

図書館に通う習慣を身につけよう

図書館に通う習慣を身につけることをおすすめします。本は高価なものですから、よほど経済的に余裕がない限り、読みたい本を片っ端から購入していくわけにもいきません。家族カードを作れば多くの冊数を借りられます。

しかし、せっかくたくさん本を借りても子供が本を読もうとしなければ意味がありません。できれば表紙が見える陳列ができる、絵本用の本棚を居間に置きましょう。いっそ、「図書館で借りた本専用の本棚」にしてしまうのも手です。「返してはまた借りる」サイクルで活用してみてください。常に目に着く場所に本があると、子供はなんとなく読書するようになります。

文章で表現する力を身につけよう

文章で表現する力
記述問題が強い生徒は受験で点数がとりやすいです。では文章で表現する力を身につけるためにはどうすればよいのでしょうか。

好きな本を読む際に、好きな文章を探してみよう

よく誤解されがちですが、文章力とは本をたくさん読むだけで身につくものではありません。読解力と文章力はイコールではないのです。文章力は模倣から始まります。つまり、「好きな本のお気に入りの一節を味わうところから」です。

本を読んだら読書の記録をつけるようにしてはどうでしょうか。本のタイトルとひと言でよいので感想を記します。それから好きだった文章を一文、抜粋するのです。感想を書くのが難しければ、一文を抜粋するだけでもよいでしょう。心に残った文章を書き出すことで、その文章に使われている技術をだんだんと意識するようになります。技術とは、表現の美しさや、句読点の打ち方、てにをはの使い方といったことです。

子供の書く文章は、難関校に受かる成績の優秀な子供であっても、読みにくいことが多々あります。小さいうちから短い一文であっても書き出す習慣を身につけておけば感覚が磨かれ、のちのち慌てずに済みます。

「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どうする」ゲーム

よく知られている「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どうする」ゲーム。それぞれのお題に合わせた答えを何種類か用意し、適当に引いて組み合わせることで文章を作るという単純なルールです。

たとえば「昨日」「お母さんが」「学校で」「宿題を」「解いた」という文章ができたとします。なぜそんな状況にお母さんが陥ったのか、というナゾはさておいて、このゲームは状況を説明するのに必要なワードがだいたいそろっています。

子供の文章は往々にして説明不足です。「同じ経験を共有していない相手に言いたいことを伝える」という視点を忘れる傾向にあります。このゲームを親子で楽しんで、いざ子供が文章を書く際に「いつどこでだれがなにをどうしたの?」と声かけをすると、子供の作文はぐっとわかりやすくなります。想像力を伸ばす助けにもなるため、おすすめです。

低学年のうちは遊びながらの学びが大切

遊びながらの学びが大切
低学年のうちは机に向かって長い時間勉強を続けることが難しいです。そのため、いかに楽しく遊びながら、子供の能力を伸ばしていくかが重要になります。

子供を身構えさせず、あくまで娯楽としてさまざまな学びのきっかけを提供していきましょう。学びの場は家の中にも家の外にもあります。ちょっとした工夫で子供は興味を持つものです。ぜひ、ここで挙げた例の中から子供に合ったものを選んで試してみてください。

その際は、親も子供と一緒になって楽しむ気持ちが大切です。よい思い出としてより一層、記憶に定着化します。親子でともに学びの経験を重ねて、来たる中学受験やその先に向けて力を蓄えていくことをおすすめします。

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