• 2021年1月25日
  • 2024年4月1日

これから始める中学受験の基本のキ。入塾テストで不合格ってあるの?

これから始める中学受験の基本のキ。入塾テストで不合格ってあるの?

中学受験を考えている家庭の中にはなにから始めてよいかわからず、戸惑っているケースも多いことでしょう。この記事では受験勉強のための塾や家庭教師探し、受験を目指す上で知っておきたい基礎知識などを紹介します。

知っておきたい中学受験のメリット・デメリット

知っておきたい中学受験のメリット・デメリット
中学受験を始めるにあたっての、メリット・デメリットは以下のとおりです。

そもそも中学受験にはどういうメリットがあるの?

中学受験は、首都圏ではもはや珍しくなくなってきました。進学実績の高い難関校が人気なのはもちろんですが、公立中学が荒れている地域では、安定した学習環境を求めて受験するケースが多いです。ほかにも、中高一貫校ならではの効率的なカリキュラム、独自性の強い校風など魅力的な要素はたくさんあります。公立では手薄になりがちな学習フォローに注力している学校も多いです。

逆に中学受験のデメリットってなに?

小学生はまだまだ遊びたい時期です。加えて、成長過程にあるため体力も十分ではありません。その年齢から受験勉強に注力するのですから、相応の負担を覚悟しなければなりません。たとえば、学校の友達に「遊ぼう」と言われてもなかなか時間を割くことができず悩む子供も出てきます。体力が続かず勉強中に居眠りをしてしまい、思うように進まない子供も少なくありません。
あとはなにより費用がかさむ点です。塾にせよ家庭教師にせよ、最初は安いと思っていても学年が上がるごとに授業数を増やす必要が出てくるので、どうしても右肩上がりになります。6年生だけで全体の費用の半分を占める価格設定が一般的です。受験料や入学後の学費も考える必要があります。

わが子も中学受験できる?受験の大変さとは

わが子も中学受験できる?受験の大変さとは
中学受験はハードだとよく言われます。では、具体的にどういった点が大変なのでしょうか。

第一志望に入りたい。競争率はどのぐらい?

受験校の倍率がだいたい3倍ぐらいのケースが多いので、「第一志望は3人受けて1人しか入れない」と認識しておいたほうがよいでしょう。つまり、どれだけ頑張っても3人に2人第二志望以下にしか進めない厳しい現実があります。

入塾テストで不合格!入れた場合も競争が激しいって本当?

中学受験専門塾では、入塾テストを課しているところも多いです。この少子化の時代にわざわざ落とすことはないだろうと考える向きもあるでしょうが、実はそうでもありません。たとえば、四谷大塚の入塾テストの合格率はだいたい5割です。つまり、半数は落ちてしまいます。ちなみに再受験は可能です。
入塾後は定期的にテストを受けることになり、その結果次第で所属するクラスが変動します。成績が可視化されるため、生徒間にライバル意識が生まれるというわけです。やりがいや達成感を見出してグングン成績が伸びる子供がいる一方、なかなか這い上がれない状況に落ち込む子供もいます。なお、家庭教師の場合は、そうした競争はありませんが、模試を受けることで全体の中で自分がどのあたりの位置かを知ることはできます。

中学受験をする子供ってどのぐらい勉強しなければいけないの?

子供ごとに理解力や得意不得意が異なるので一概には言えません。しかし、学年が上がるごとにどんどんスケジュールが過密になります。上位校狙いであれば、学校が終わって家で勉強し、塾や家庭教師の授業を受けて、授業後は復習。その後、宿題と苦手箇所の克服といった生活を送っているケースが多いです。もちろん、要領のよい子供であれば、勉強の合間にはゲームで遊んだり本を読んだりと息抜きもできます。しかし、6年生になると「毎日食事と勉強しかしていない。学校と家と塾しか行ってない!」とぼやく子供は多いです。

中学受験はハードなだけに向き不向きがある?

中学受験に向いている子供もいれば、向いていない子供もいます。我が子が向いているかどうかを見極めた上で進路を考えたほうがよいでしょう。向いていないのに強引に受験をさせても、途中で「やめたい」と言い出すことになりかねません。
基本的に受験に向いている子供は、コツコツ努力できるタイプです。中学受験の出題範囲は広範なので直前の詰め込みだけで合格点をカバーできるものではありません。数年にわたって予習復習、間違えた問題の直し、宿題を一定以上のペースでこなしていく必要があります。「授業中は先生の話を聞き流し、宿題は適当に仕上げる」タイプだと、まったく勉強が間に合わず直前になって「どうしよう!」と嘆く事態を招きかねません。

大変なのは子供だけじゃない。親の負担が大きいって本当?

中学受験は一般的に「親の受験」と言われます。送迎に始まり、弁当作り、宿題、わからない問題の洗い出し、家庭学習の指導、プリントの整理などやることが山積みだからです。ただ、必ずそれらの雑務をこなさなければならないわけではありません。
たとえば、専用の小型バスやワゴンで送迎をしている塾もありますし、近隣の弁当屋と契約している塾もあります。家庭教師の場合は送迎や弁当はそもそも不要です。学習面のフォローも、中小規模の塾で面倒見のよいところに通うという手もあります。家庭教師を活用するのであれば、ある程度先生任せにして大丈夫でしょう。
逆に、難関校の合格率で際立っているSAPIXは、親のフォローが前提のシステムです。膨大なプリントは整理するだけで大変。宿題や家庭学習の量に愕然としたという話をよく聞きます。大手中学受験専門塾はそれぞれ、家庭での負担の度合いが異なりますので、説明会でよく確認しておくとよいでしょう。

中学受験にかかるお金の話。けっきょくいくら?年収はどのぐらい?

中学受験にかかるお金の話。けっきょくいくら?年収はどのぐらい?
中学受験にはお金がかかります。実際、どのぐらいかかるのか見ていきましょう。

中学受験対策にかかる費用はどのぐらい?

中学受験のデメリットのところで「費用がかさむ」旨に触れましたが、具体的にいくらぐらい必要なのでしょうか。
小学3年生の2月から大手中学受験専門塾に通うとなると、だいたいトータルで200万円以上はかかります。そのうち半分は、六年生での授業料や季節講習の費用です。家庭教師の場合は、家庭教師派遣センターごとに設定価格に開きがあるため、一概には言えません。

受験自体にかかる費用はどのぐらい?

受験料は私立一校あたり2万円以上かかります。5校受けると最低でも10万円は確実にかかるというわけです。また、意外とかかるのが入学金です。第一志望校の合格発表の前に、第二志望校の入学金の締め切り日が来る場合、とりあえず支払っておく家庭が多いでしょう。しかし、入学金は決して安くなく、東京都の「平成31年度 都内私立中学校の学費の状況」によると平均256,979円です。

私立中学入学後にかかる費用はどのぐらい?

入学してからの費用も、考える必要があります。文部科学省の「平成30年度子どもの学習費調査」によると公立中学に通う子供にかかる学習費総額(年額)488,397円私立中学に通う子供にかかる学習費総額は1,406,433円3倍近い数字になっています。学習費総額ですから、学校の内外を問わず教育にかかった費用です。

内訳を見ていきましょう。学校教育費は公立中学が138,961円、私立中学が1,071,438円と大きな開きがあり、私立中学は公立中学の約7.7倍かかるとわかります。学校給食費は公立中学が42,945円、私立中学が3,731円学校外活動費は公立中学が306,491円、私立中学が331,264円です。

ちなみに学校活動費内の補助学習費は公立中学に通う子供が202,965円、私立中学に通う子供が153,365円私立中学校の方が安くついています。補助学習とは学習塾や家庭教師、通信教育代です。公立中学のほうが安くつくというのは意外かもしれませんが、これは私立中学に通うと補習授業をはじめ、手厚く面倒を見てもらえるからです。
そしてその中でも学習塾代だけに限定すると、公立約29万3千円,私立約25万円です。家庭教師および通信教育は公立約8万1千円,私立約14万1千円という結果になっています。

費用項目公立中学私立中学
学校教育費138,961円1,071,438円
学校給食費42,945円3,731円
学校外活動費306,491円331,264円
補助学習費(学校活動費内)202,965円153,365円
学習費総額(年額)488,397円1,406,433円

参考までにですが、私立幼稚園から公立小学校に入り、私立の中高一貫校に進むとなると学習費総額は一人あたり平均10,632,988円です。つまり約1,000万円かかります。さらに小学校も私立に通っている場合は18,298,324円です。学校でかかる費用だけではなく習い事や塾や家庭教師の費用も含まれるとはいえ約1,800万ですから、かなりまとまった費用がかかるといえます。
なお、私立中学の場合、最低限必要な費用以外にも寄付金という名目で費用を募ることがあるため、注意が必要です。払わなくてよい学校もあれば、暗黙の了解で半ば義務化しているケースもあります。そうはいっても、あくまで寄付なので絶対ではありませんが、知っておいたほうがよいでしょう。

中学受験をする家庭の年収はどのぐらい?

「中学受験をする家庭の年収は一千万円必要だ」とよく言われます。たしかに文部科学省の「平成30年度子どもの学習費調査」によると52%が年収1,000万円以上に該当しているとわかります。つまり、約半分です。半分は年収1,000万円以下ですが、実家が太く経済的な不安を持たない家庭も多いので、予算に関してはシビアに考えなければなりません。途中で学校をやめなくて済むよう、どう予算を確保するか先々まで見通しを立てる必要があります。

中学受験の塾選び・家庭教師選びはどうすればよいの?

中学受験の塾選び・家庭教師選びはどうすればよいの?
わが子に合った塾選び・家庭教師選びはどうすればよいのでしょうか。

大手塾と中小規模の塾、どちらがよいの?

大手塾は洗練化されたカリキュラムと指導力が魅力です。対して、中小規模の塾はフォローの手厚さを売りにしています。大手塾で成績を向上させようと思ったら、勉強への主体性が必要です。そのため、大手塾に入塾したものの、ついていけずに中小規模の塾に移るケースもあります。
中小規模の塾は口コミがメインの世界です。通っている知り合いがいないのであれば、積極的に見学に行き、体験授業を受けてみましょう。ただし、授業内容だけではなく、設備や場所にも注目してください。長く通うことになりますからセキュリティ面で安心できるところがよいです。あと、見落としがちなのが自習室の存在です。いつ行っても席が空いていない塾だと、受験勉強が本格化してから苦労します。
大手塾に関してはSAPIX四谷大塚日能研早稲田アカデミーなどが有名です。SAPIXは難関校の合格率で有名ですが、とにかく授業ペースがスピーディーなので、ついていけない子供は一定数います。四谷大塚は予習シリーズという優れたテキストで有名です。なお、早稲田アカデミーも予習シリーズを使っています。四谷大塚より早稲田アカデミーのほうが宿題量が多めです。日能研は一クラスあたりの人数が多く、難関校から中位校まで幅広くフォローしているのが特徴といえます。
呑み込みが早い難関校狙いの子供はSAPIX、面倒見のよくフォローしてもらいたいなら四谷大塚か早稲田アカデミー、比較的ゆっくりと、自分の頭で考えながら学びを進めていきたいなら日能研です。

中学受験に特化した家庭教師の選び方は?

実績のあるプロの先生を中心に選ぶようにしましょう。中学受験の場合、大学生アルバイトの家庭教師だと経験値の面でどうしても不安が残ります。割高ではありますが、信頼できる家庭教師派遣センターを通して、志望校での合格実績がある先生にお願いするのがよいです。実際、中学受験指導を強みとするプロ教師はたくさんいます。ただし、塾との併用で、補習だけをお願いするのであれば大学生アルバイトという選択肢もありでしょう。費用と相談し、目的別の使い分けをおすすめします。

中学受験の基本を押さえたら、課題を検討し教育サービスの選定を

中学受験の基本を押さえたら、課題を検討し教育サービスの選定を
中学受験の基本がわかったら、まず考えるべきは、わが子は受験に向いているかどうかについてです。中高一貫校に通わせる予算はあるかどうかもあわせて考えてみましょう。具体的な課題を検討するのはそれからです。
中学受験をすると決めたら、できるだけ多くの塾を見学し、多くの家庭教師派遣センターの話を聞いたほうがよいでしょう。中学受験対策にかかるお金は決して少なくありません。お金を支払ったあとで「こんなはずじゃなかった」と頭を抱えることがないよう、説明会や面談ではできるだけたくさん疑問点をぶつけるようにしてください。

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