• 2026年1月23日
  • 2026年1月19日

東京都立白鷗高等学校附属中学校の受検対策。適性検査の出題傾向と勉強法

東京都立白鷗高等学校附属中学校の受検対策。適性検査の出題傾向と勉強法

東京都立白鷗高等学校附属中学校は、伝統ある中高一貫校として知られています。この記事では、東京都立白鷗高等学校附属中学校を目指す家庭に向けて、適性検査の出題傾向と勉強法を紹介します。

そもそも東京都立白鷗高等学校附属中学校ってどんな学校?

そもそも東京都立白鷗高等学校附属中学校ってどんな学校?

東京都立白鷗高等学校附属中学校は1888年に東京府高等女学校として創立されて以来、長い歴史を紡いできた伝統校です。2005年に都立初の中高一貫校となりました。

世の中の変化を反映させて、学校は数々の取り組みをしています。2019年には、「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業」の共同実施校に指定されました。「日本の伝統文化理解教育」、「探究型学習」、「ダイバーシティ(多様性)教育」の三つを教育活動の柱に据えています。「理数研究校」や「東京サイエンスハイスクール」の指定校でもあり、理数分野を含めた教科横断型の探究型学習を推進している学校です。

「なりたい自分」を見据えた体系的な進路指導

白鷗高等学校の教育の特徴として、「総合的な探究の時間」を使って、課題解決型学習に取り組んでいる点が挙げられます。五年生(高校二年生)では、各自のテーマに基づく日本語論文、六年生(高校三年生)では英語論文を作成するというカリキュラムです。

また、伝統文化教育とダイバーシティ教育の両方に注力している点も特徴的です。中学校では地域めぐり、高校では「人間と社会」という教科に関連して、地元の伝統的行事に参加しています。その一方で、海外短期留学プログラム、次世代リーダー育成道場、留学生受け入れなどを通じて、世界的視野で考え行動できる人間を育てています。

進路に関しては、中高一貫校として六年間をかけて体系的な進路指導を実施。中学三年生で東京大学を訪問し、卒業生によるキャンパスツアーに参加したり、大学の先生の講義を聴いたりする機会を設けているのもそうした一例です。「なりたい自分」になるための学びを創造しています。

2025年度の合格実績(延べ人数)を見ると、国立大学は52名で内訳は現役生42名、既卒生10名です。具体的な大学名をいくつか挙げると、東京大学2名、一橋大学1名、筑波大学8名、東北大学1名、名古屋大学1名。私立大学は早稲田大学42名、慶應義塾大学17名をはじめ、多くの難関校で合格実績をあげています。

東京都立白鷗高等学校附属中学校の入試概要

東京都立白鷗高等学校附属中学校の入試概要

東京都立白鷗高等学校附属中学校の入試について見ていきましょう。

2026年度の入試

東京都立白鷗高等学校附属中学校の入試は、2026年1月23日実施の海外帰国・在京外国人生徒枠募集および、2026年2月1日実施の特別枠募集、2月3日実施の一般募集の三種類があります。海外帰国・在京外国人生徒枠募集は、2026年1月12日午前9時から午後3時まで、もしくは2026年1月13日午前9時から正午までです。東京都立白鷗高等学校西校舎窓口に持参してください。入試の内容は作文と面接です。

特別枠募集と一般募集はどちらも、インターネットで志願者情報を入力する期間が2025年12月18日から2026年1月16日午後5時まで。書類提出期間は2026年1月9日から1月16日までに設定されています。

特別枠は囲碁、将棋、邦楽(三味線、筝、囃子)、邦舞、演劇(日本舞踊・歌舞伎・能・狂言)で秀でた成績を修めている人を対象にしています。報告書200点、面接400点、実技試験400点で総合成績は1000点です。報告書は360点のところを200点に換算します。

一般募集では報告書の満点が360点、適性検査Ⅰの満点が100点、適性検査Ⅱの満点が100点、適性検査Ⅲの満点が100点のところをすべて各250点に換算します。総合成績は1000点です。

なお、インフルエンザ等の学校感染症罹り患者等に対する追検査は出願受付日が2026年2月4日・5日で、検査実施日が2026年2月13日です。

2025年度の入試倍率

2025年度における東京都立白鷗高等学校附属中学校の一般枠募集の倍率は、募集人員が164名に対し応募人員が640名で、最終応募倍率は約3.9倍でした。2024年度は164名の募集人員に、応募人員が688名であったため、最終応募倍率は約4.2倍でした。なお、最終応募倍率は小数点第二位以下を四捨五入しています。

入試年度応募人員募集人員最終応募倍率
2025年度640名164名約3.9倍
2024年度688名164名約4.2倍

東京都立白鷗高等学校附属中学校における適性検査の出題傾向

東京都立白鷗高等学校附属中学校における適性検査の出題傾向

東京都立白鷗高等学校附属中学校の適性検査における出題傾向は以下のとおりです。

適性検査Ⅰは国語型の試験

適性検査Ⅰは試験時間45分で、大問ひとつ、小問三つです。読解力や論理的な表現力が求められます。2025年度は最初に説明文、続いて物語文、会話文ときて、設問に移る構成でした。小問の一、二は穴埋めタイプの記述問題です。

最後の問題は作文形式になっていて、400字以上440字以内で書くように字数が指定されています。読み手を納得させられる論理性があるかが問われています。

適性検査Ⅱは思考力・判断力・処理能力・表現力が問われる

適性検査Ⅱは大問三つ、小問六つで構成されています。試験時間45分で、大問の資料から必要な情報を的確に読み取る力、課題について思考・判断する力、論理的に考察・処理する力、的確に表現する力などが欠かせません。算数・理科・社会に関連する出題が多いです。

2025年度の大問一は、展開図の表面積を求める問題や立体の体積を求める問題、二種類のブロックを積む問題などが出題されました。大問二はごみ処理場の見学を切り口に循環利用率について考える問題、大問三はシャボン玉について何種類かの実験をする問題でした。

適性検査Ⅲは科学的・数理的な分析を行う

試験時間45分で大問二つ、小問五つです。科学的・数理的な分析を行い、総合的に考察し、判断・解決する力を見ます。

2025年度の大問一は校舎改修がテーマでした。提示された文章や資料から情報を読み取り、数理的な処理に基づいて思考・判断・表現する力を見ます。大問二は豆苗の成長をテーマに、文章や資料からデータを読み取り、思考、判断し、自分の考えを適切に表現する力、課題を解決する力が問われます。

見本どおりの表を作って説明したり、グラフや図を書いたりする問題が出題されました。

ポイント
  • 適性検査Ⅰは国語型の試験で、文章を正確に読み取り、論理的に表現する力が求められる
  • 適性検査Ⅱは算数・理科・社会を横断し、資料を読み取って思考・判断・処理・表現する力が問われる
  • 適性検査Ⅲは科学的・数理的分析を行い、資料やデータをもとに総合的に考察・判断する力が問われる

東京都立白鷗高等学校附属中学校に合格したい。どんな勉強が効果的?

東京都立白鷗高等学校附属中学校に合格したい。どんな勉強が効果的?

東京都立白鷗高等学校附属中学校に合格するためには、どういう勉強をするべきなのでしょうか。科目別に見ていきましょう。

国語の勉強法

国語にはどう取り組めばよいのでしょうか。

説明文と物語文の読解ができるように

適性検査Ⅰでは、説明文や物語文、会話文が出題されます。さまざまなジャンルの文章が出題されるので、スムーズに読み込めるようにしておきましょう。文章を読む段階で時間がかかってしまうと、作文を書くほうまで手が回りません。

作文は、400字以上440字以内とボリュームがあり、時間配分に気を付ける必要があります。適性検査Ⅰの文章量はけっして多くありませんが、45分で作文を仕上げることを考えると、「素早く読解できること」が大切です。

作文で得点できるように

適性検査Ⅰは小問が三つのみであり、2025年度は小問一が20点、小問二が20点、小問三が60点となっています。得点に関しては小問三である作文が圧倒的に高いです。小問一、小問二で失点しないようにすることも重要ですが、小問三で大きく得点できるかどうかが合否を左右します。そのために、作文問題で提示されているきまりは隅々まで確認してください。原稿用紙の使い方がわかっていれば、問題なく書けるはずです。

きまり以外にも条件が複数提示されます。たとえば、2025年度なら、「謎」は一つに絞って書くことなどが挙げられます。こうした条件を読み落としてしまうと、せっかく時間をかけて書いても得点できない作文に仕上がってしまう可能性があります。

小問三の作文では、ここまでの読解文を踏まえて、自分自身の考えや意見、行動などを書かせる問題が多いです。自分ならどうするか、という目線を日頃から持つようにすることをおすすめします。

東京都立白鷗高等学校附属中学校の国語対策
  • 説明文・物語文・会話文など幅広い文章を素早く正確に読む力を養う
  • 読解に時間をかけすぎず、作文に十分な時間を残すことを意識する
  • 字数や内容など、作文のきまり・条件を必ず確認してから書く習慣を身につける

算数の勉強法

算数にはどう取り組めばよいのでしょうか。

図形問題を解けるようにしよう

図形問題は比較的出題されやすい傾向にあります。表面積や体積を求めるような典型的な図形問題はもちろん、条件整理・推理や規則性をはじめ、他の単元と関連づけた出題なども珍しくありません。

過去問をはじめ、さまざまな図形問題を解いて、対応できるパターンを増やしておくことをおすすめします。

見本を踏まえて応用できる力を

算数では、読み取った情報や導き出した答えを表に整理させる問題も出題されています。例として書かれた見本どおりのフォーマットで答えを書く問題です。

こういう問題では、ただ計算をする力だけではなく、見本が提示している内容をきっちり理解できているか、理解した上で解答を作成する力があるかどうかが問われます。過去問で練習してみてください。

東京都立白鷗高等学校附属中学校の算数対策
  • 表面積・体積を中心に、条件整理や規則性を含む図形問題に慣れておく
  • 計算力だけでなく、見本の意図を理解して整理・表現する力を身につける
  • 見本どおりの形式で答える練習を、過去問演習で繰り返す

理科の勉強法

理科にはどう取り組めばよいのでしょうか。

理科では計算問題まで解けるように

理科ではよく計算問題が出題されます。基本的な解き方で解ける問題ばかりです。ケアレスミスが発生しやすいのが計算問題なので、答えを書き込む前に本当に合っているのかどうか、頭の中で計算しなおしてみるとよいでしょう。

答えを書いてからも同様に、計算し直して間違った答えを書いている問題がないかを確認してみてください。

手順が複雑な問題が多い

理科の場合だと、ひとつの大問の中で複数回に多様な実験を行ったり、複雑な手順をいくつか踏まえる実験を行ったりします。結果的に、どういう実験をしたのかについての説明やそれに伴う資料で問題のボリュームが膨れ上がり、「情報が多すぎて解けない」という事態に陥りやすいです。

でも、一つ一つの実験を見ればよくある内容ということも珍しくありません。まずは、混乱しないよう、小問ごとに自分で問題を切り分けながら進めていきましょう。

グラフを書く問題に対応できるように

適性検査Ⅲでグラフを作成する問題が出題されています。2025年度は豆苗の成長の仕方の違いについて、2024年度はメレンゲの泡立て方についてでした。

グラフを書くにあたって、複数のきまりが提示されるので、よく読み込んできまりを守って作成できるようにしましょう。

東京都立白鷗高等学校附属中学校の理科対策
  • 計算問題は基本解法を確実にし、見直しでケアレスミスを防ぐ
  • 情報量が多くても、一つひとつの実験内容を切り分けて考える
  • グラフ作成問題に備え、きまりを守って正確に表現する練習をしておく

社会の勉強法

社会にはどう取り組めばよいのでしょうか。

データを読み込むことが大切

社会の問題は暗記型ではなく思考力型で、その場で初めて見聞きするテーマでも問題文と資料を読めば解けるようになっていることが多いです。難しそうな問題であっても、焦らず問題文と資料を隅々までチェックするようにしてください。問題を解く手がかりが見えてきます。

たとえば、2025年度の適性検査Ⅱの大問二は循環利用率の問題が出題されています。会話文と資料を見れば循環利用率がどんなもので、どういう計算で求められるのかを理解することが可能です。

説明する力をつけよう

社会では、記述問題が頻出です。会話文や資料から問題の背景を把握し、読み手に伝わるような言葉で説明する必要があります。

論理性が求められるので、理由と結果のつながりがよくわかるような文章を書きましょう。

東京都立白鷗高等学校附属中学校の社会対策
  • 暗記ではなく、問題文や資料を丁寧に読み取る思考力を意識する
  • 初見のテーマでも、会話文・資料を手がかりに理解する姿勢を身につける
  • 記述問題対策として、背景を整理し、わかりやすく説明する力を養う

グラフや図表を書く問題も確実に解けるように

グラフや図表を書く問題も確実に解けるように

適性検査では読む力、思考する力、判断する力、処理する力、表現する力などさまざまな力が問われます。特に、記述問題が多い学校では表現力が欠かせません。さらに、文章の記述だけではなく、グラフや図表を書くタイプの問題もよく出ます。対応できるようにしておきましょう。

45分という限られた時間の中で、書く作業の多い検査を受けなければならないとなると、適切な時間配分が欠かせません。類似する出題形式に慣れておかないと最後まで解ききることができない可能性があります。過去問を通してイメージトレーニングしておくとよいでしょう。

問題の中でさまざまな条件やきまりが提示されます。得点するためには、すべてを押さえておかなければなりません。ケアレスミスが多いようであれば、原因を突き止めて早めに対処しましょう。じっくり読む習慣がついていないのか、読んでも書いているうちに忘れてしまうのか、見直しができていないのか。原因ごとに適切なサポートをすることが重要です。

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