中学受験直前ラストスパート!

中学受験直前ラストスパート!追い込みの勉強で気をつけたいポイント

目前に中学受験本番が迫ってくると、どうしても気が急くものです。しかし、ここは一度落ち着いて、限られた時間を有効に使えるよう、計画を練り直しましょう。

この記事では、中学受験直前の勉強で、気をつけたいポイントについて紹介します。

中学受験直前、過去問のやり方は

中学受験直前、過去問のやり方は

中学受験に必須と言われる過去問。直前の時期にはどう取り組んだらよいのでしょうか。

中学受験対策に過去問を解く意味って?

たまに「過去問なんかやっても、同じ問題がテストに出るわけじゃないんだし、無駄だよね」と言う受験生がいます。こうした理屈は必ずしも、間違いではありません。

たとえば、基礎力がついておらず、過去問を解く実力がない子供の場合は、たしかに「無駄」になりがちです。受験を間近に控えた時期に、「問題にまったく歯が立たない」とあっては、やるだけ本人の自信が削られてしまいます。

ただし、受験校を選定する材料にはなるはずです。11月をひとつの目安としてください。11月に入っても過去問にまったく歯が立たない場合、受かる見込みは少ないので、志望校を再検討することをおすすめします。

過去問を解く際には、その目的をしっかり認識しなければなりません。過去問を解く目的とは、「出題傾向の把握」、「時間配分の確認」「生徒の弱点の発見」です。

ところが、合格点をとれるかどうかにだけ関心を持ち、問題を解くだけ解いて満足する子供が少なからずいます。それではいくら過去問をこなしても、得点力にはつながりません。

過去問を解く際には、学校ごとの出題傾向を押さえることが大前提です。時間配分が適当だったかどうかの検討もするべきでしょう。問題が解けるまでダラダラ解くやり方は効果的とは言えません。

ぜひ、実際の試験時間で解いてみてください。現時点における自身の正確な実力を知ることができます。間違えた問題は、問題集で類題を探して、自力で解けるまで何度でもやり直しましょう。過去問は、効率的に受験勉強を進めるための下地として活用すべきものです。

中学受験に向けて何年分の過去問を解けばよい?

中学受験に向けて過去問を解く際には、過去5年分が目安です。志望度の高い中学校に関しては必ず、5年分遡るようにしましょう。取り組む順番は、最新の年度から始める方法がおすすめです。

古い問題よりも新しい問題のほうが、試験本番の問題にスタイルが似ています。子供が「最新の年度は、最後のお楽しみにとっておく!」と主張するケースもよくありますが、あまりおすすめしません。最新の年度の問題を解いて出来が悪かった場合、早急に対策をとらなければならないためです。最後に回してしまうと、対策が間に合わなくなる可能性があります。

多くの子供が夏休みが終わった頃から、過去問に着手しています。しかし、中には「これまで過去問を解けるレベルになくて、最近ようやく手をつけ始めたケース」もあるでしょう。その場合はさすがに5年分解くのは難しいかもしれません。塾や家庭教師の先生と相談しながら、分量を調整し、優先順位の高い問題だけに絞り込んでください。

過去問は4科目並行してこなす? 科目ごとに時期をずらす?

過去問を解くにあたって、4科目を並行してこなすタイプの子供と、科目ごとに時期をずらして取り組むタイプの子供がいます。どちらのやり方が効率的かは、その子供によって異なるものです。

科目ごとに時期をずらして取り組むタイプは、「得意科目は先に終わらせて、苦手科目は実力がついてから」が一般的。ただし、時期がずれ込み過ぎると、ミスおよび類題をやり直す時間が足りなくなります。受験本番に間に合うよう、逆算してやる内容を予定表に落とし込みましょう。

中学受験直前にやってはいけないNG事項とは

中学受験直前にやってはいけないNG事項とは

中学受験直前に、焦りからやってはいけないNG事項を以下に紹介していきます。

直前になって新しい問題集に手を出すのはNG

子供の成績が受験間際になっても合格ラインに達していないと、親は焦ってしまうものです。中には、新しく問題集を買ってきて、イチからやらせようとする家庭もあります。しかし、受験間際に新しい問題集に取り組んでも、必要なポイントを押さえることはできません。

この時期に取り組みたいのは、やり込んできた問題集の総仕上げです。
何冊も問題集をこなすより、信頼できる問題集を何周も反復するほうが高い効果を挙げられます。スムーズに周回するためには、問題集をやり込むための工夫が必要です。

ミスした問題にはマークをつけるようにしましょう。問題の横にミスした回数を「正」の字でカウントする方法だと、何度も間違えている箇所が一目瞭然でおすすめです。もしくは、ミスした箇所にだけ日付を書き込んでいくのもよいでしょう。

新しい塾に通わせるのはNG

「冬期講習や直前講習だけ他の塾に通わせる」といった無茶は控えましょう。この時期は焦りから、ほかの「教育サービスも試してみよう」という発想に陥りがちです。

しかし、問題集と同様、新しいものを無理に詰め込んでもかえって非効率的。塾と子供に相性があるのは事実ですが、転塾を検討するのは6年生の夏休み前をリミットに考えましょう。

転塾をするとなると、イチからその塾のやり方を覚えなければならないですし、講師間の引継ぎができないため、どうしても無駄が生じます。夏休み前なら、夏期にまとまった時間がとれますから、子供の取り組み次第では巻き返しも可能です。

子供の負担になるほど、睡眠時間を短くするのはNG

やらなければならない勉強があるとしても、睡眠時間を削るのはNGです。よく知られていることですが、睡眠時間を削ると勉強の効率は大幅に下がります。

理想は8時間睡眠ですが、余裕のない場合は「6時間睡眠」がひとつの目安です。しかし、睡眠時間とコンディションの兼ね合いは、個人差が大きいものなので一概には言えません。

集中して勉強できた日は、「前日の就寝時間と今朝の起床時間」をメモして、自分の体のリズムを知っておくとよいです。受験当日まで継続して最適なリズムを維持しましょう。

中学受験直前の勉強法を科目別に見ていこう

中学受験直前の勉強法を科目別に見ていこう

限られた時間の中で、優先すべき学習内容とはなにかを教科別に見ていきましょう。

中学受験直前の国語の勉強って?

読解力を向上するには、相応の時間を要するものです。そのため受験間際になったら、得点力につながりやすい漢字や語彙の暗記を優先的に行いましょう。漢字・熟語・慣用句・ことわざなどを一つひとつ確実に覚えるようにしてください。

漢字や語彙に自信があり、「どうしても読解文を底上げしたい」という場合は、解く上での重要ポイントだけでも、押さえておくとよいでしょう。

物語文

物語文を読むときには、「登場人物の気持ちをいかに追いかけるか」を念頭に置きます。そうはいっても、登場人物の気持ちが、そのまま地の文に書かれているとは限りません。「楽しい」「嬉しい」「悲しい」といった形容詞ばかりが、感情表現ではないのです。

たとえばセリフ。「ありがとう!」「どうして・・・」「うーん」など、ちょっとした物言いに、「喜び」や「戸惑い」、「不満」などの感情がにじみ出ている場合があります。

情景描写にも注目です。一見、登場人物となんの関係もなさそうですが、実は心情を託した描写になっているケースがあります。一例を挙げるなら、「なかなか降りやまない雨」が「憂鬱」を、「晴れ間が覗く空」が、「希望」を表すといった具合です。

登場人物の感情がつかめそうな箇所には傍線を引いていくと、物語の中での感情の移り変わりを追いかけやすくなります。

論説文

論説文の場合は、どんな主義主張が展開されているかを押さえなければなりません。読み解くためのヒントは、最初の段落と最後の段落、あるいはその付近にあることが多いです。

最初の段落で「スマートフォンは子供に悪影響を及ぼすのでしょうか」と疑問を投げかけていたとします。続く段落では、具体的なエピソードが展開していくはずです。エピソードの積み重ねを受けて、最後の段落で「使い方次第であり、子供に悪影響があるとは言い切れない」と結んでいれば、それが最初の段落での問題設定に対する結論ということになります。

また、論説文では対比をもって論が展開することが多いです。「自然と人工」「文明と未開」など、二つの要素を比較することで論旨を明確にしていくやり方をとります。読みながら、「自然はこう」「人工はこう」と要約し比較するクセをつければ、小難しい論説文であってもテーマを理解できるはずです。

読解文は、日ごろ読書習慣のない子供ほど「なんだか難しそう」と身構えてしまいがちです。しかし上記の技術を身につければ解ける問題は確実に増えます。「なんとなく読む」のではなく、重要ポイントを押さえて「意識的に読む」ことをおすすめします。

中学受験直前の算数の勉強って?

算数の基本は公式です。まずは徹底的に公式を頭に入れ直してください。それができたら、基本となる解法パターンも覚え直します。その上で問題集にミスのやり残しはないか、今まで何度もミスをしてきておぼつかない箇所はないか、チェックしてください。

チェックする単元の優先順位は、志望校の出題傾向に合わせます。出る可能性が少ない単元は時間がなければ切り捨ててください。更に厳選する必要がある場合は、「基本問題までは確実に解ける。応用問題では間違える箇所もある」程度に仕上がっている単元を選びます。点数に結び付きやすいためです。

中学受験では、正答率が極端に低い問題を混ぜて出題する学校があります。いさぎよく「捨て問」だと判断したほうがよい問題です。算数は時間配分を間違えると、点数がとれなくなる科目ですから、受験校ごとに作戦を立てておきましょう。塾や家庭教師の先生からアドバイスをもらってください。

中学受験直前の理科・社会の勉強って?

理科・社会は国語や算数より配点が低い学校も多いです。しかし、理科・社会を疎かにしては合格はあり得ないため、この時期の追い込みが大切になってきます。

理科は地学・生物分野で暗記するべき内容が山ほどありますし、社会は流れを押さえ語句を覚えなければなりません。本来なら、早いうちから暗記をスタートし、忘れたら覚え直すのサイクルを繰り返して記憶を定着化させていくのが理想です。

11月・12月あたりから覚えるのであれば、まず家庭教師が採用している暗記用テキストを頭に入れておきましょう。一番基本的な部分をカバーできます。その上で、頻出単元に絞って問題集に取り組んでいってください。

社会を覚える際には、歴史や地理といった分野の壁を越えて紐づける癖をつけましょう。たとえば、歴史の問題である地域の話が出たら、地理の該当地域の情報も絡めて暗記するようにしてください。そのほうが記憶に残りますし、実際の試験でも分野を横断して出題されるからです。

理科は、浮力や電流といった算数的な力が必要になる単元もあります。親や先生相手に、解き方を説明できるようになってください。パターンが頭に入れば確実に得点につながります。

中学受験対策で一月は小学校を休んだほうがよい?

一月のカレンダー

中学受験を控えている子供は一月に入ると、小学校を休む傾向にあります。受験率の高い小学校だと、出席者が極端に少なくなる事態も珍しくありません。

たしかに小学校に行けばインフルエンザに感染するリスクも高まりますし、受験とは関係ない勉強をしなければなりません。合格だけ考えれば、受験勉強をしたほうが合理的です。

しかし、そのためには子供が納得していることと、小学校の理解が得られていることが前提になります。中には、欠席日数に厳しい受験校もあるので、説明会で確認しておいてください。

中学受験直前には無駄を削ぎ落した勉強が必要

無駄を削ぎ落した勉強

まずは過去問に取り組み、受験校の出題傾向を把握しましょう。過去問の手ごたえによっては受験校の見直しも必要です。焦りから新しい教材や塾に手を出したり、睡眠時間を削ったりするのはやめましょう。科目ごとに効率的に勉強できるよう、重要ポイントを押さえてください。

受験対策のために小学校を休む場合は、子供や学校の理解を得られるか、受験校が欠席日数に厳しくないかを確認する必要があります。限られた時間の中でできることに力を尽くしましょう。


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