絶対NGな受験期間の行動

絶対NGな受験期間の行動

中学受験の準備を進めていると、計画通りにいかないことは非常に多くあります。

「子どもが言う事を聞いてくれない」
「成績が思うように伸びない」
「スケジュール通りに物事が進まない」

 多くの保護者が思い悩む問題ですが、それによってイライラが募ると、ついついキツく子どもを叱ったり、苛立ちが態度に出てしまったりすることがあります。
 もちろん子どもに厳しくしなければいけないタイミングはありますが、なかには子どものやる気を削いでしまう言葉や、子どもを傷つけてしまい親子関係に支障を来してしまう行動もあります。

過去には中学受験を控えた小学6年生が、受験苦により自殺を図ってしまうという痛ましい事件も起きています。

 中学受験を考えている保護者の方は、受験することが子どもの将来にとって良いことだと考えて取り組まれているはずです。その考えに反して、受験体験が子どもに傷を負わせる苦い経験にならないように、子どもに対してマイナスになってしまう「受験期間に言ってはいけないNGワード」と「受験期間に行ってはいけないNG行動」をご紹介します。

子どものやる気を無くすNGワード

1.「勉強しなさい」

 毎日毎日「早く勉強しなさい!」と言い聞かせると、子どもは一気にやる気を削がれます。あるアンケート結果によると、「勉強しろ!と命令されて勉強に対するやる気が起きた」という回答は全体の2割程度という結果だったそうです。反対に過半数以上の子どもは、こういった命令に対して反発を覚え、勉強に対する意欲を失ったと回答していたようです。
 大人でも、分かっていることを命令されるのは気持ちが良いものではありません。勉強に身が入っていない子どもを見ると、ついつい強い口調になりがちですが、そこをグッと我慢して、子どもが勉強できるように、「そろそろ勉強時間にしようか」や「何時から勉強するか決めようか?」というように、提案する形で勉強に取り組ませるようにしましょう。
 最も良いのは子ども自身に何時から何時までは勉強時間にする、とルールを作らせることです。
 キッチリ守れる子どもは少ないですが、徐々に勉強をする習慣を身に付けさせれば、口うるさく勉強に取り組ませる必要も無くなるでしょう。


2.「いつまで○○してるの!」

 子どもがゲームをしていたりマンガを読んでいたりすると、ついつい「いつまで遊んでるの!」と言いたくなってしまいますよね。勉強でも、ず~っと同じ問題にかかりきりになっていると、他の勉強に取り掛かった方が良いと考えて「いつまでその問題をやってるの!」と口出ししたくなってしまいます。
 勉強を全くせずに遊んでいると困りますし、全然解けない問題に時間を費やすのは時間がもったいないです。
 しかし、子どもの行動を把握していないのに決めつけで叱ると、子どもは反発します。マンガやゲームは、つい今しがた手を付けたばかりかもしれません。難問への挑戦も、他の問題を一通り片づけて解けなかった問題に戻っているのかもしれません。
 子どもを監督することはとても大切ですが、決めつけで怒ることはしないようにしましょう。遊んでいるのが目についても、気分転換で少し休んでいるだけかもしれません。何時から何時まで休憩時間にするのか子ども自身に設定させてみましょう(もちろん親がコントロールしてあげるのも大切ですが…)。
決めつけの物言いにならないように、子どもの真意を聞き取りながら、丁寧にコントロールしてあげましょう。


3.「やって当然」「できて当然」

 特に厳格なご両親の家庭で出ることが多いNGワードです。これは子どものやる気を大きく削ぐだけでなく、やってきたことを否定されていると感じてしまうので、前述の2つ以上に絶対に使ってはいけない言葉です。
 ご両親が中学受験経験者であったり、周りに中学受験をする子どもが多かったりすると、つい出てきてしまうNGワードです。「自分も受験を経験したし、周りも中学受験する人ばかりだ。だから、我が子も勉強するのも受験するのも当然だ」という考えからつい出てしまうようです。しかし、それは本当に「当たり前」だと思いますか?子どもの学校の友人はどうでしょう。
 進学に関するアンケートによると、中学受験をする子どもは全体の一割程度と、圧倒的に少数派なのです。つまり、子どもは同級生を見て「自分は普通ではない」と感じているのです。その中で勉強を続けるには頑張りが必要です。
 しかし、それを「当たり前のこと」と言われると、子どものやる気は大きく下がってしまいます。子どもはその他大勢の同級生が受験を経験しない中で頑張っています。中学受験という過酷な環境を頑張る我が子を応援する声かけをしてあげましょう。
 そして、勉強に関しても「中学受験するのだから、これくらいは出来て当然だ」と考える方も要注意です。特に中学受験経験者は「自分はこれができたから合格できた。だから、我が子もこれができて当然だ」と考えてしまう方がいらっしゃいます。
 確かに頑張って勉強をして、様々な勉強を「できる」ようになったと思います。しかし、それは初めからできたわけではなく、だんだんとできるようになったはずです。
今できていないことを責めるのではなく、これからできるようになろう!と励ましてあげる方が良いでしょう。

子どもを傷つけるNG行動

1.子どもを自分や他の子どもと比較する

 「○○ちゃんはもう勉強がここまで進んでいるのに、お前はまだそこまで進んでない」だとか、「私がお前くらいの頃には、これくらい簡単にできていた」など他人や自分の子どもの頃を比べて子どもに説教をする保護者が残念ながらいらっしゃいます。人は誰しも得意なことと不得意なことがあります。得意な科目なら伸びは早いですが、そうでない科目は受験に間に合うのがギリギリになるかもしれません。責任感の強い子どもほど自分の伸び悩みに苦しんでいるので、そこに畳みかけるようにプレッシャーをかけられると、最悪の場合潰れてしまう事もあります。
 他者と比べて考えるのではなく、その子の頑張りだけを評価してあげましょう。他の誰でもない、自分の子ども自身の頑張りを褒めてあげて、受験本番まで子どものモチベーションを保つように努めましょう。


2.結果だけを評価する

 結果は非常に分かりやすい指標ではあります。しかし、模試の成績が良ければ褒め、悪ければ叱るというように、ただ結果の数値だけで判断されると子どもは非常に傷つきます。中学受験を真剣に頑張っている子どもでもスランプはつきものです。体調によって成績が一時的に下がってしまう事もあります。そんな場合に結果だけで判断されると、子どもは親が自分の頑張りを全く見ていないと感じ、親子関係が悪くなってしまう事もあり得ます。
 精一杯やっても、全ての人が受験に成功するわけではありません。残念ながら志望校に落ちてしまうことがあるかもしれません。しかし、第一志望校に落ちたからといって、中学受験で頑張った事が全て意味の無かった事だと考えますか?精一杯頑張った中学受験は、必ず将来の役に立ちます。
 中学受験は長く過酷な道のりです。保護者が苦心するのはもちろんですが、子ども自身も周りの子どもが遊んでいる中で精一杯頑張って勉強しているので、その頑張りも含めて評価してあげましょう。


3.子ども以上に落ち込む

 非常に多くの保護者が陥りがちなのが、模試の成績や合否によって子ども以上に落ち込んでしまう事です。模試の成績や、塾内テストでの成績が落ちた時に、目に見えるほど落ち込むと、成績向上に逆効果を与えてしまいます。親が落ち込んだ姿を見て、「自分がダメだから親を悲しませている」と感じ、子どもはとても傷つき、自信を失ってしまいます。
 特に万が一、受験に失敗して志望校に落ちてしまった時に落胆せずにはいられないと思いますが、そんな時こそ、未来を見据えて子どもを引っ張っていきましょう。中学受験に失敗してしまっても、そこから先の人生が全て決まってしまうわけではありません。その結果を悲観することなく、落ち込んでいる子どもを励まし、より良い未来を一緒に創り上げていきましょう!

中学受験は子どものモチベーション管理が非常に重要になります。
そのためにも、子どもがやる気を失くしてしまう声掛けや傷つけてしまう行動は慎みましょう。
親子の二人三脚で厳しい中学受験を越えていきましょう!

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